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  5. 火災から保管品を守る不活性ガス消火設備

スプリンクラーの弱点

大規模な消火設備というと、まずスプリンクラーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。スプリンクラーは、水に高圧をかけ飛沫にし、広範囲に散布させる装置で、消火をはじめ芝生の散水や道路の消雪などで使用されているのは皆さんご存じのとおりです。消火設備としては、火災を感知すると自動で天井のノズルから水を放出する仕組みが、古くから用いられています。

消火するという点においては非常に有効なスプリンクラーですが、弱点も存在します。それが、保管品への水損です。火を消し止めると同時に、保管品に水がかかってします感知器の誤作動や配管の破損などで、予期せぬ放水や漏水のリスクが存在します。

水を使わずガスで消化

不活性ガス消火設備は、消火剤による汚損が少なく、復旧を早急にすることが可能です。電気室や美術館、精密機械、電気通信機室等に設置されるもので、「国宝・重要文化財(美術工芸品)を保管する博物館等の
防火対策ガイドライン」でも、不活性ガス消火設備の利用が推奨されています。

物が燃えるには、可燃物・点火源・酸素供給の3つ要素が必要ですが、不活性ガス消火設備は、ガスにより酸欠状態を作り出して消火することができます。スプリンクラーによる消火では、かえって保管品をき損するリスクがある場合には、不活性ガス消火設備の設置が有効です。

寺田倉庫ではアルゴナイトガスを使用

弊社で使用している消火剤は、窒素とアルゴンといった自然界に存在する物質を成分としているため、人体にも磁気テープにも影響はありません。また、この消火システムは万一誤発射しても消火薬剤が分解することのないガスなので、消火剤による二次災害の心配がないものを使用しています。

また定期的な設備点検や消防訓練など、日常のチェックを組み合わせて、お客様に安心して品物をお預けいただける環境を構築しています。

 

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