WHAT MUSEUM、「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」関連 模型コンペティションの受賞8作品を発表

受賞作品を実際の模型として制作。2026年8月4日(火)より建築倉庫で展示、来場者投票も実施

寺田倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)が運営するWHAT MUSEUM(ワットミュージアム)は、展覧会「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」の関連企画である「模型コンペティション」の受賞8作品を発表します。受賞者は提案内容をもとに模型を制作し、完成作品は2026年8月4日(火)から9月13日(日)までWHAT MUSEUM 建築倉庫で展示します。会期中には来場者投票によりオーディエンス賞を選出します。

本コンペティションでは、「近くにあるものと遠くにあるもの」をテーマに、建築のあり方や社会との関係を模型で表現するアイデアを募集しました。情報技術の進展や、災害、パンデミック、気候変動などを背景に、社会の前提は大きく揺れ動いています。建築の分野でも、目の前の課題への即応が求められる一方で、時間や場所を超えた長期的な視点で構想する重要性が改めて問われています。本コンペティションは、そうした時代において、建築をより広い視野から捉え直す機会となることを目指しています。

審査は、展覧会に出展中の建築家8組、ALTEMY、Office Yuasa、ガラージュ、GROUP、DOMINO ARCHITECTS、畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオ、平野利樹、RUI Architectsが担当しました。各審査員は、テーマの体現性、視点の転換、建築・社会への問い直し、アイデアの実現性などを総合的に審査し、国内外から寄せられた応募作品の中から受賞作品を選出しました。

受賞者は模型制作費として5万円を授与され、各自が提案内容をもとに模型を制作します。完成作品は2026年8月4日(火)から9月13日(日)までWHAT MUSEUM建築倉庫で展示します。また展示会場において、9月12日(土)まで来場者による一般投票を実施し、「オーディエンス賞」を選出します。本展示を通して、来場者が模型に込められた多様な思考に触れながら、建築の新たな可能性を考える機会を創出します。

【受賞作品について】(敬称略)

■ALTEMY賞:HIINA NOHARA + DREW HART

タイトル:A_RANGE

模型はそれ自体で完結した表象ではなく、異なるメディア間の翻訳の中で変化し続ける一時的な状態である。本作品は、その翻訳過程で生まれる揺らぎや不確定性を通して、模型に新たな解釈が重ねられていく過程を可視化する。

■Office Yuasa賞:熊田英梨嘉 / Erika Kumada

タイトル:意味の向こう岸で ―Beyond the Shore of Meaning

Villa Savoyeの一枚のフィルムから始まる、五つの作品。それらは世界の秘密に触れようとする際の〈視点の差異〉であり、結果として一つの建築に向かう〈予感の集積〉でもあった。意味の向こう岸、朧気な家。

■ガラージュ賞:大田祥悟

タイトル:いちぶんのご模型

「型を模す」と書いて模型という。対象物を抽象化しスケールダウンして表現されるものから、スケールを拡大し、より具体化させて作られるものへ。この反転した操作の中に、模型のさらなる可能性を探る。

■GROUP賞:藤下彩

タイトル:編むこと

強くて、丈夫で、安心できる家に住みたいと思っている。けれども、私をとりまく生活は、もっと曖昧で柔らかく、形をもたない。野菜室で眠る腐りかけの玉ねぎも、作りかけの編み物も、どんな形になるかわからず、そこにいる。伸ばしてみたり、ほどいたり。ただ、今日も編み続ける。

■DOMINO ARCHITECTS賞:秋本寛太

タイトル:柔らかい構造

裏返しの靴下に、ピザのチーズは伸びて固まり、世界地図を広げて透かして見た。見慣れたかたちが、ふいに輪郭を失い、思いがけない動きを見せる。ふにゃふにゃしたシリコンの模型には、その戸惑いによく似た感触がある。

■アーキペラゴアーキテクツスタジオ賞:モニカ

タイトル:紙を折る、月を測る

「紙を42回折ると月に届く」という話を起点に、月までの距離を身体へ引き寄せる二つの模型を制作した。大きな紙を限界まで折り重ねる経験と、完成し得ない最終形のオブジェによって、月へ至ることをめぐる想像と現実とのあいだを往還する。

■平野利樹賞:清水章太郎

タイトル:どこかの都市の模型

衛星データから生成した粗い都市3Dを模型化し、遠くから把握された都市像が、近づくほど崩れ、剥がれ、見失われていく過程を表現する。都市の「遠さ」と「近さ」の関係を問い直す作品である。

■RUI Architects賞:沼宮内さつき

タイトル:世界団地

漫画のコマに描かれたものたちを一つのスケールに縛らず、360度等しく繋ぎ直してみる。バラバラに引き裂かれた世界を同時に見られない私たちの肉体を超えて、一方向の物語ではない、意図しない関係性がその場に立ち上がります。

【「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」 関連 模型コンペティション 受賞作品展 開催概要】

タイトル:「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」 関連 模型コンペティション 受賞作品展
会期:2026年8月4日(火)~2026年9月13日(日)
会場:WHAT MUSEUM 建築倉庫(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
開館時間:火曜~日曜 11:00~18:00(最終入館17:00)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)
入場料:一般 900円、大学生/専門学生 700円、中高生 500円、小学生以下 無料 ※建築倉庫のチケットにて鑑賞いただけます
公式サイト:https://what.warehouseofart.org/exhibitions/corrugatedcoral_competition/awards.html

【「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」について】

建築家の思考や哲学を表現するメディアとしての「模型」に焦点を当て、国内外で活躍する新進気鋭の建築家8組が本展のために制作した模型を展示します。言葉や図面では捉えきれない建築家それぞれの思考を、空間的・身体的に体感できる建築展です。

タイトル:波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践
会期:2026年4月21日(火)~2026年9月13日(日)
会場:WHAT MUSEUM(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
開館時間:火曜~日曜 11:00~18:00(最終入館17:00)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)※2026年5月4日(月・祝)、5月5日(火・祝)は開館
入場料:一般 1,500円、大学生/専門学生 800円、高校生以下 無料
公式サイト:https://what.warehouseofart.org/exhibitions/corrugatedcoral

【「波板と珊瑚礁 ‐ 建築を遠くに投げる八の実践」関連イベント】

出展建築家・ガラージュ「ほどかれた結界」の展示室にて、アーティスト・関川航平によるパフォーマンスおよびトークイベントを開催します。関川は、自身の身体を使った行為や、インスタレーション、ドローイング、デザインなどの多岐にわたる手法を用いて、「つくること」や「見ること」のなかで起きていることを考察しているアーティストです。今回の試みでは、関川は「ほどかれた結界」への干渉を通して、模される対象の不在性、スケール移動における主観の変容、鑑賞の対象物の不定性といったテーマについて、ガラージュとの対話を行います。

 

タイトル:パフォーマンス+トーク「これは何か、何はこれか」
日時:2026年8月8日(土)
13:00~15:00 関川航平 パフォーマンス
15:30~16:30 関川航平×ガラージュ アフタートーク
参加費:無料*(事前申込不要、入退出自由)
会場:WHAT MUSEUM(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
公式サイト:https://what.warehouseofart.org/events/corrugatedcoral_0808

*イベントの参加には、別途WHAT MUSEUMの入場券の購入が必要です。詳細は公式サイトをご確認ください

【WHAT MUSEUMについて】

寺田倉庫が運営する「WHAT MUSEUM」は、倉庫空間を現代アートや建築との出会いの場へと昇華させた、倉庫会社ならではのミュージアムです。倉庫内で静かに光を放つ文化的価値を暗示した、WHAT(WareHouse of Art Terrada)の名のもとに展示されるのは、平面や立体のアート作品をはじめ、建築模型、写真、映像、文学、インスタレーションの数々。寺田倉庫が作家やコレクターからお預かりしている作品も紹介することで、作品の保管、展示、交流の場を繋ぎます。さらに、天王洲という国際的なアートシティのハブとして、地域のアートコミュニティの核となり、倉庫空間から世界へ芸術文化を発信しています。
https://what.warehouseofart.org

【建築倉庫について】

WHAT MUSEUMの建築倉庫では、建築家や設計事務所からお預かりした800点以上の建築模型を保管し、倉庫内でその一部を公開しています。建築模型を軸に建築の魅力を発信するため、「ガウディをはかる -GAUDI QUEST-」(2019年)、「謳う建築」(2020年)、「感覚する構造」(2023年~2024年)など、企画展を多数開催してきました。建築模型を用いた企画展示やワークショップ、イベントも定期的に開催しています。

WHAT MUSEUMに関するお問い合わせ

寺田倉庫 WHAT MUSEUM E-MAIL:info.what@terrada.co.jp

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