舞台映像の活用を促進する「天王洲電市」を開催

藤田貴大、長塚圭史、久保井研らが参加。貴重な舞台映像を倉庫空間で大画面上映

寺⽥倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)が参画する緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)2022実行委員会は、2023年1月20日(金)、21日(土)の期間、東京・天王洲のイベントスペース「E HALL」とオンラインにて「天王洲電市(てんのうずでんいち) 〜記録は感情を通電させる〜」を開催します。E HALLではEPAD事業を通して収集した舞台芸術映像を上映し、オンラインではさまざまな専門家が登壇するトークを配信します。舞台芸術は映像として記録することで、時・場所・金銭的なハードルを越えて、情報資産として多くの方がアクセス可能になります。本イベントでは極上の視聴体験と、知的好奇心を満たすトークにより、製作者と視聴者、過去と未来が交わる「市場」を目指します。
(※1月19日:オンライントークのタイトル一部変更および登壇者の追記を行っています)

Artwork:松下悠見

EPADは、2020年に寺田倉庫と一般社団法人 緊急事態舞台芸術ネットワーク(東京都港区)が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い困難に陥っている舞台芸術等を支援、収益力強化に寄与することを目的に設置したプロジェクトです。EPAD2022実行委員会は、寺田倉庫が公益社団法人国際演劇協会日本センター(東京都渋谷区 会長:永井多惠子)とともに設置し、デジタルシアター化支援事業に取り組んでいます。
本イベントの上映会では、8KカメラおよびDolby Atmos(R)などの機材を用いて収録した高品質な舞台映像を303インチの大画面と大音量で視聴することにより、没入感のある体験を提供します(入場無料・事前申込制)。最新技術で収録された新作から、1985年に状況劇場が上演した作品「ジャガーの眼」(2K+ステレオ収録)や、沖縄の洞窟で上演された「能 羽衣」(ステレオ)を収録した映像まで、著作権の関係で配信や放送ができない、あるいは地理的に出向きづらいなどの理由でなかなか目に触れる機会がない映像、7作品を上映します。
オンライントークでは、舞台関係者および映像アーカイブ・舞台芸術における権利処理の専門家が登壇し、舞台芸術映像を記録・収集・配信する重要性、舞台・演劇ファン以外の幅広い層に鑑賞機会を提供する意義、映像配信に伴う権利処理に関する困難や問題などについて検証します。さらに昨今活発になっているゲームアーカイブについて、漫画家・参議院議員である赤松健氏が、松田誠氏(ネルケプランニング ファウンダー)らと情報交換する座談会や、藤田貴大氏(劇団「マームとジプシー」)と小説家・村田沙耶香氏らがポリティカル・コレクトネス(Political Correctness)とアーカイブとの緊張関係について考える座談会など6本を予定しています。

【「天王洲電市 〜記録は感情を通電させる〜」開催概要】

1)オンライントーク

日時:2023年1月20日(金)13:30~21:30、21日(土)12:00~15:00
料金:無料(申し込み不要)
※視聴URLはEPAD公式サイト(https://epad.terrada.co.jp)にて後日発表予定

■スケジュール
2023年1月20日(金)
●「EPADの活動とビジョン」(13:30~15:00)
福井健策(骨董通り法律事務所 / EPAD実行委員会 / 緊急事態舞台芸術ネットワーク)、吉見俊哉(デジタルアーカイブ学会 / 東京大学)、横堀ふみ(NPO法人DANCE BOX)、伊藤達哉(EPAD実行委員会 / 緊急事態舞台芸術ネットワーク / ゴーチ・ブラザーズ)、司会:徳永京子(演劇ジャーナリスト)

●「舞台芸術映像をめぐるEPAD権利処理事例」(16:00~17:00)
田島佑規(骨董通り法律事務所)、城田晴栄(株式会社ループホール)、近藤つぐみ(EPADスタッフ)(※1/19追記)

●「時代性とアーカイブとの緊張関係」(18:00~19:00)
藤田貴大(マームとジプシー)、村田沙耶香(小説家)、細馬宏通(行動学者)、司会:山本充(編集者)

●「アーカイブの利活用について〜公立施設の視点から〜」(20:00~21:30)
宮城聰(SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場芸術監督 / 阿佐ヶ谷スパイダース)、松浦茂之(三重県文化会館)、司会:三好佐智子(EPAD実行委員会)

2023年1月21日(土)
●「アーカイブ利用の可能性とは〜状況劇場の秘蔵映像を巡って〜」(12:00~13:00)
久保井研(唐組)、カニエ・ナハ(詩人)、久保仁志(慶應義塾大学アート・センター)、司会:三好佐智子(EPAD実行委員会)

●「アーカイブ(ゲーム・アニメ・舞台芸術):の向かう未来」(13:30~15:00)(※1/19タイトル修正)
赤松健(漫画家 / 参議院議員)、松田誠(ネルケプランニング ファウンダー)、植野淳子(日本のアニメ総合データベース「アニメ大全」プロデューサー)(※1/19追記)、司会:福井健策(骨董通り法律事務所 / EPAD実行委員会 / 緊急事態舞台芸術ネットワーク)

2)上映会
日時:2023年1月20日(金)12:50~21:00、21日(土)10:00~17:00 ※終了時間は予定
料金:無料(事前申込制)
申込フォーム:https://forms.gle/5BAqCy5QTwrWyzy27
会場:寺田倉庫 E HALL (東京都品川区東品川2-1-3)
アクセス:りんかい線 天王洲アイル駅 B出口より徒歩5分、東京モノレール羽田空港線 天王洲アイル駅 中央口より徒歩5分

■スケジュール

2023年1月20日(金)
12:50 マームとジプシー「cocoon」(2022年 8K+Dolby Atmos(R))
16:45 SPAC「ペール・ギュント」(2022年 8K+Dolby Atmos(R))
19:30 KAATキッズプログラム「さいごの1つ前」(2022年 2K+Dolby Atmos(R))

2023年1月21日(土)
10:00 状況劇場「ジャガーの眼」(1985年 2K+ステレオ)
12:30 能楽協会「能 羽衣」 沖縄 ガンガラーの谷公演(洞窟能)(2022 年 ステレオ)
13:30 ドキュメンタリー「コロナ、地方都市、芸術祭:豊岡演劇祭2021-2022(ラフカット短縮版)」(2022年 4K+ステレオ)
15:30 スターダンサーズ ・バレエ団「くるみ割り人形」(2022年 8K+Dolby Atmos(R))

※カッコ内は、上映年および収録情報です

※文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)です

マームとジプシー「cocoon」(2022年)より

能楽協会「能 羽衣」 沖縄 ガンガラーの谷公演(洞窟能)(2022 年)より

スターダンサーズ ・バレエ団「くるみ割り人形」(2022年)より

ドキュメンタリー「コロナ、地方都市、芸術祭:豊岡演劇祭2021-2022(ラフカット短縮版)」より

■会場内展示

EPADでは、より多くの方に舞台芸術の鑑賞機会が提供できるよう、バリアフリー対応プラットフォーム「THEATRE for ALL」 と連携し、視聴覚障がい者用の音声ガイドや字幕の制作にも取り組んでいます。上映会会場では、「さいごの1つ前」の事例をサンプルでご覧いただける予定です。※今回は音声ガイドおよび字幕付きの上映ではありません
https://theatreforall.net/feature/epad22-23

【EPADについて】

事 業 名:緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)
2020年に文化庁令和二年度戦略的芸術文化創造推進事業「芸術文化収益力強化事業」のひとつとして寺田倉庫株式会社が受託。新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、国内の舞台芸術活動の振興を図るために設立された組織「緊急事態舞台芸術ネットワーク」と共催にて、公演収録・既存の公演映像の配信可能化事業、アーカイブサイト「Japan Digital Theatre Archives」の公開などを実施。2021年には、独立行政法人国際交流基金と協働し、YouTubeチャンネル「STAGE BEYOND BORDERS」にて舞台公演作品50本を多言語字幕付きで配信。
集うことに困難がある断絶の時代に人間が「芸術と共に生きる」ために、作り手・観客をつなぐ重要なファクターとなるデジタルアーカイブの活用を支援することをミッションに掲げ、文化と共に生きる社会を目指している。
EPADの活動について(動画):https://www.youtube.com/watch?v=sQoPFhnjJ2k
公式サイト:https://epad.terrada.co.jp

寺田倉庫

社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者:代表取締役社長 寺田航平
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設    立:1950年10月
U  R  L:https://www.terrada.co.jp

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