2024.4.17
天王洲をスタートアップが集まる街へ。寺田倉庫、水辺とアートの街で「Isle of Creation TENNOZ」を始動
シード期の最大10社を1期生として募集。倉庫をリノベーションしたインキュベーション施設を9月オープン
寺田倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)は、東京・天王洲にスタートアップ、ベンチャーを誘致し、水辺とアートの街をビジネスイノベーション拠点とするプロジェクト「Isle of Creation TENNOZ」を始動いたします。本プロジェクトの第一弾として、倉庫空間をリノベーションしたインキュベーション施設「Creation Camp TENNOZ」の1期生募集を開始します。オフィスとしての施設利用は2年間無償、寺田倉庫からの1社1,000万円の出資、投資家や事業会社のメンターなど、主にシード期のスタートアップを対象にサポートを提供することで、新しい価値を創る起業家を応援してまいります。
Isle of Creation TENNOZ(以下、本プロジェクト)は、天王洲がスタートアップの実験基地となり、起業家、アーティスト、クリエイターなど多様な人々が交流し、街と企業が共創するエリアとなることを目指すプロジェクトです。本プロジェクトは、主にシード期を対象にしたスタートアップの成長を支援するインキュベーション事業「Creation Camp TENNOZ」と、スタートアップが成長する過程で必要となるオフィスや共有施設を提供するワークプレイス事業「Creation Hub TENNOZ」の2つで構成します。
今回プロジェクト第一弾として、インキュベーション事業「Creation Camp TENNOZ」の1期生募集を開始します。対象となるのは、会社設立から2年以内のシード期のスタートアップで、倉庫、保管、アートに限らず、すべての産業・技術分野が対象となります。オフィスとしての施設利用料の2年間無償、寺田倉庫からコンバーティブル・エクイティによる1社1,000万円の出資、勉強会の定期開催、投資家や事業会社のメンターなどのサポートを提供し、まだ見ぬ「新しい価値」を創る起業家を応援します。応募期間は2024年4月17日(水)~2024年5月31日(金)、一次、二次選考を経て、2024年7月末~8月初旬に最終選考で最大10社を決定します。選ばれたスタートアップの「Creation Camp TENNOZ」への入居は、2024年9月を予定しています。
当社は本プロジェクトのビジョンに賛同いただいた支援企業とタッグを組みながら、スタートアップ支援と天王洲エリアの活性化の両立を目指し、水辺とアートの街ならではのスタートアップのエコシステムを構築してまいります。
倉庫空間を活用した「創造」の”場と支援”を無償提供
Creation Camp TENNOZ
Creation Camp TENNOZは、スタートアップのファーストステップに必要な支援プログラムを備えた「インキュベーション施設」です。創造のための場(ハード)とメンターからのアドバイス(ソフト)の両面をセットで無償提供します。
倉庫をリノベーションした「部室」のようなインキュベーション施設には、創業期2〜5名程度のチームが最大10組入居。互いに切磋琢磨しながら、2年間集中して事業化に向け取り組みます。
支援プログラムは詰め込み型のカリキュラムではなく、起業家の自走的な行動を促すように設計しています。また、施設内にはVCも入居することから、投資家の視点からのアドバイスを受けることも可能です。これらの支援をもとに、自分らしい価値観や生き方をしっかりとプロダクトに反映させながら、社会性と経済性が両立した事業づくりをサポートしていきます。
<主な支援内容>
1.インキュベーション施設の利用料は2年間無償
2.支援企業からのアドバイスやアセットの提供
3.VCからのアドバイス、追加出資検討
4.メンターからのアドバイス
5.定期的なイベント、勉強会の開催
6.寺田倉庫からコンバーティブル・エクイティによる出資(1社1,000万円)
<各種アドバイス、サポート体制>
デイリー:同居する投資家、事業家にいつでも相談できる体制
マンスリー:ファイナンスや事業開発の勉強会、先輩起業家による講演
随時開催:資金調達、人材獲得に向けたピッチ機会、大企業の課題を解決するリバースピッチ
※写真はイメージです
<Creation Camp TENNOZ 1期生 募集概要>
応募資格:以下条件を全て満たす法人
- Creation Camp TENNOZへ入居し、事業化に向けて2年間集中して取り組めること(第1期メンバープログラム期間:2024年9月1日~2026年8月31日)
- 寺田倉庫よりコンバーティブル・エクイティによる出資が受けられること
- 会社設立から2年以内のシード期のスタートアップ
- 初めての起業となるメンバーで構成されていること
- 創業メンバーとして1社あたり2名~5名程度
- 代表者の応募時の年齢が18歳~40歳まで
- 製品、サービスの有無は不問
- 国籍不問。但し、日本語でコミュニケーションがとれること
募集テーマ:テーマは問いません。すべての産業・技術分野が対象となります
※公序良俗に反するなど、ビジョンが社会に歓迎されないものは対象外
応募期間 :2024年4月17日(水)~2024年5月31日(金)
応募方法:公式サイト内の「エントリー」より必要項目を入力し、申し込みください
申し込み後、事務局より応募フォーマットを送付しますので、ご記入の上、応募期間内に提出ください
選考日程:
一次選考 書類選考 / 結果通知 2024年6月7日(金)
二次選考 対面での面接 / 2024年6月10日(月)~2024年6月28日(金)
最終選考 プレゼンピッチイベント / 2024年7月末~8月初旬
※二次選考、最終選考は天王洲にて実施します
※日程は変更になる場合があります
選考基準:
- 事業の将来性、実現可能性が高いか
- 事業に対する情熱・熱意を有しており、良いチーム組成ができているか。もしくはその可能性が高いか
- 事業は経済性だけでなく社会性もあるか
- Creation Camp TENNOZを一緒に盛り上げ、創っていく想いを持っているか
入居企業数:第1期メンバーは最大10社を予定
天王洲のオフィス空間を活用するワークプレイス事業
Creation Hub TENNOZ
Creation Hub TENNOZは、天王洲エリアにおいて、スタートアップやベンチャーを誘致する取り組みです。Creation Camp TENNOZを卒業したスタートアップや成長の段階でより広いオフィスが必要になったベンチャーを対象に、ビルオーナーやパートナー企業と協力しながら、天王洲のワークスペース環境を提供することを目指します。水辺とアートに囲まれた天王洲の地域特性を活かしながら、10〜200名規模のベンチャーに、受付・会議室を共有するなど、受け入れやすい環境を整え、低コストで快適なオフィス環境を提供します。
天王洲には、羽田空港や品川駅に近いという交通アクセスの利便性を活かし、事業開発とオープンイノベーションのオフィス「JAL Innovation Lab」(寺田倉庫 G1ビル 1階)や、サツドラホールディングス株式会社が運営するリージョナルインキュベーションオフィス「EZOHUB TOKYO」(寺田倉庫 Tビル 1階、2024年5月オープン予定)などがあります。
Creation Hub TENNOZは、こうした施設とも連携しながら、天王洲を「地域と東京を繋ぐハブ」としても機能させ、地域×東京間で実現できる新たな価値循環モデルを追求してまいります。
Isle of Creation TENNOZ全体像
【Isle of Creation TENNOZ支援企業】
「Isle of Creation TENNOZ」は、スタートアップの育成を目的に、共にサポートしてくださる企業を募集しております。
これまで賛同してくださった企業は以下のとおりです。(順不同)
日本航空株式会社、サツドラホールディングス株式会社、KANAMEL株式会社、コクヨ株式会社、株式会社サムライインキュベート、New Commerce Ventures 株式会社、フォースタートアップス株式会社 他
【背景】なぜ天王洲に「スタートアップ」を集めるのか。
運河と倉庫、アートが交差する街、天王洲。
近年、国や自治体による積極的な起業支援策や、働き方の変化によりキャリア設計の1つとして起業を選択する人は増加傾向にある一方で、スタートアップが資金調達をしながら事業を軌道に乗せ、EXITすることは容易ではありません。国の「スタートアップ育成5か年計画」では、スタートアップへの施設・設備の提供、起業家に伴走するメンター機能の提供など、ハード・ソフト両面の支援拡大が重要な柱の1つとして挙げられています。一方、多様化が進む現代においては、コワーキングスペース、スタートアップ支援の在り方にも個性、新しい価値観、地域や事業会社の特徴を活かしたグランドプランが求められています。
当社が拠点を置く天王洲は品川駅、羽田空港にも近いビジネス街でありながら、近年では倉庫をリノベーションした「水辺とアートの街」としてアーティストやクリエイターなどが集う人気エリアでもあります。都市部における水辺とアートのエリア開発としては、ニューヨーク・ブルックリンの「Newlab」、フランス・セーヌ河近くの「STATION F」など、古い建物をリノベーションしたビジネスイノベーション拠点がスタートアップのエコシステムに貢献している例があり、同様の特徴を持つ天王洲も大きな可能性を秘めています。
当社はこれまで、天王洲のまちづくりに参画しながら、従来の倉庫業の概念をさらに深化させ、ベンチャー精神で新しい価値観を提案することで成長してきました。また、自社の事業だけでなく、社会課題の解決を支援する一般財団法人KIBOW、株式会社エアークローゼット、株式会社オプティマインドなどへの投資を通じて、スタートアップの支援を続けています。こうしたまちづくり、事業会社としての価値創造、スタートアップ支援の経験を活かし、天王洲にスタートアップ、ベンチャーを誘致し、水辺とアートの街をビジネスイノベーション拠点とするプロジェクト「Isle of Creation TENNOZ」を始めることになりました。
寺田倉庫ではスタートアップカンファレンスも開催
例:2023年に開催された「Takeoff Tokyo」
天王洲にオフィスを構えるスタートアップLOMBY株式会社
街のイベントで自動配送ロボットの走行実験を行っている
運河沿いのボードウォークや広場では、水辺空間をビジネスイノベーションに活用する実証実験を実施
天王洲にはパブリックアート、ミュージアム、ギャラリーコンプレックスがあり、日常的にアートめぐりができる
【Isle of Creation TENNOZプロジェクト責任者】
寺田倉庫 執行役員CEO付ミライ創造室 室長 月森 正憲
1998年寺田倉庫に入社後、約7年間倉庫現場にて庫内オペレーションに従事。2012年に宅配型トランクルーム「minikura」をリリース。2013年に倉庫システムをAPI化し複数企業と新規事業を共同創出。また、倉庫・物流に悩むスタートアップ6社を支援、うち2社では社外取締役を務める。2022年よりミライ創造室室長として、スタートアップ支援とまちづくりを融合させた活動を開始。
寺田倉庫 CEO付ミライ創造室 副室長 閑野 高広
日本大学理工学部ウォーターフロント研究室で浮体施設を研究。寺田倉庫入社後、「T.Y.HARBOR River Lounge」など水辺のまちづくりに従事。
まちづくりに専念するため一度退社し、熊谷市議会議員を10年務める。その後、寺田倉庫に戻り、エリアマネジメントTENNOZ、天王洲・キャナルサイド活性化協会事務局にてまちづくりの第一線で活躍。2022年よりミライ創造室副室長として、月森と二人三脚でIsle of Creation TENNOZを推進。
Isle of Creation TENNOZの立ち上げストーリー
『スタートアップの実験基地「天王洲」。倉庫空間のインキュベーション施設で一期生を募集します』はこちら
公式note:https://note.com/camp_tennoz
公式Facebook:https://www.facebook.com/CampTENNOZ
公式x:https://twitter.com/CampTENNOZ
- 寺田倉庫
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社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者:代表取締役社長 寺田航平
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年10月
U R L:https://www.terrada.co.jp