年間1,000本以上の地域情報番組を制作する愛媛CATV
スモールスタートからのアーカイブ化で映像資産の利活用へ

株式会社 愛媛CATV様Off-line storage / Terra sight

株式会社 愛媛CATV様

株式会社 愛媛CATV様

本社所在地

〒790-8509 愛媛県松山市大手町1-11-4

設立

1989年8月22日

資本金

8億600万円

従業員数

180名

事業内容

愛媛県松山市など7市町をサービスエリアとするケーブルテレビ放送事業、有線・無線インターネットサービス事業、固定・携帯電話サービス事業、保育事業ほか

URL

https://www.e-catv.ne.jp/

愛媛CATVは1991年10月に開局したCATV事業者。愛媛県松山市と近隣市町、および愛南町をサービスエリアとするほか、関連会社に四国中央テレビがある。地元メディアや行政と連携しながら、「市民が主役、街じゅうがスタジオ」を合言葉に、地域の誰もが参加できる地域密着の番組を制作。自主制作番組を放送するコミュニティチャンネルは、全国でもトップクラスの14チャンネルに及んでいる。

導入の背景
地域情報の発信に注力する愛媛CATV 映像資産の管理方法に課題

愛媛CATVは愛媛県の地方メディア(愛媛新聞社・テレビ愛媛・南海放送)を中心に、地方自治体(愛媛県・松山市など)、電気通信事業者(四国電力・NTT西日本)、金融機関(伊予銀行・愛媛銀行など)、公共交通機関(伊予鉄道)といった地元企業の出資により、1989年に設立されたケーブルテレビ放送事業者。愛媛県松山市・東温市・伊予市など近隣6市町、および愛媛県南部の南宇和郡愛南町をサービスエリアとする多チャンネル放送、インターネット接続サービス、携帯・固定電話サービスなどを提供している。
また、ローカル5Gをはじめとする地域無線通信基盤の整備、汎用性の高い画像AIなど先進的なデジタル技術の活用を積極的に推進し、2022年9月には総務省「令和4年度地域課題解決のためのスマートシティ推進事業」の事業実施団体にも採択された。さらに、松山市認可保育所「まつやま大手町保育所」を開設・運営するなど、仕事と家庭を両立させる職場環境づくりにも取り組んでいる。
そんな愛媛CATVの最大の特長は、地域情報番組を放送するコミュニティチャンネルが充実している点だ。コミュニティチャンネル数は全国トップクラスの14チャンネルにも及び、生中継番組を含む年間1,000本以上の番組を制作・放送している。
「愛媛CATVは地域に根差した情報番組の制作に力を入れており、ある意味“質より量”を大事にして地域の情報を発信しています。例えば学校の運動会のようなコミュニティのイベントにも取材に行き、その様子を最初から最後まで放送するといった番組づくりを行っています」(専務取締役 白石成人氏)
愛媛CATVの社内には、そうして撮りためた膨大な数の映像資産があり、それらをどのように管理していくかといった課題を抱えていた。
「社内のキャビネットには、開局から2000年頃にかけて制作した約10年分のアナログ映像がVHSテープとして大量に保管されており、これらが経年劣化によって再生できなくなることを懸念していました。何とか解決しなければいけないと自分たちでデジタル化しようと検討しましたが、ストレージ容量がどれだけ必要になるのかがわからず、手間もかかることから手をつけられずにいました」(技術・放送本部 放送部 課長 藤田研吾氏)

導入前の課題
  • 撮りためた膨大な数の映像資産の管理方法に課題を抱えていた
  • デジタル化を検討するも手間とコストから手をつけられず
導入後の効果
  • 毎月決まった予算範囲のなかで映像資産を計画的にデジタル化
  • 過去の番組を再放送する「リクエストアワー」への活用を実現

導入のポイント
課題解決にジャストフィットする「Off-line storage/Terra sight」を採用

そうしたなか、愛媛CATVは寺田倉庫のサービスを知ることになる。
「業界イベントに参加した当社社長から『寺田倉庫がメディア保管とデジタルアーカイブのサービスを提供している』という話を聞いて調べてみたところ、当社の課題解決にジャストフィットするものでした。さっそく寺田倉庫に問い合わせをして話を聞いてみると、他にはないサービスであることがわかり、利用に向けて前向きに検討を開始しました」(白石氏)
しかし、愛媛CATVにはサービスの利用を即決できない事情もあった。
「当社には大量の映像テープがありますが、それらを一度にデジタル化するだけの予算は取れません。すると寺田倉庫から、毎月の予算範囲のなかで本数を決めて順番にデジタル化が可能という提案がありました。当社の事情に合わせ、サービスメニューとして用意されていない部分にも柔軟に対応してくれることが決め手となり、2016年に寺田倉庫のサービスを利用することにしました」(白石氏)
こうして寺田倉庫のデータストレージとコンテンツ管理サービス「Off-line storage/Terra sight」の利用を開始した愛媛CATVでは、社内で保管していた映像テープを寺田倉庫に預け、毎月決まった本数を計画的にデジタル化している。

白石 成人 氏

株式会社 愛媛CATV
専務取締役

白石 成人 氏

導入の効果
現場に負担をかけることなく映像資産の保管・検索が可能に

愛媛CATVがOff-line storage/Terra sightの利用を開始してから6年あまりが経過し、現在まで順調に映像テープのデジタル化が進んでいる。
「最も導入効果を感じているのは、コストを抑えながらデジタルアーカイブへの移行をストレスなく確実に進められているところです。どの映像から順番にデジタル化していくかも含め、基本的に寺田倉庫に任せることができるので、当社側の作業負荷はほとんどかかりません。それまでは過去の番組映像が必要になった場合、帳簿の記録を頼りに探すことしかできなかったため、探し出すだけでも相当な時間と労力をかけなければいけませんでした。しかし現在は、デジタル化が終わった映像であれば映像タイトルなどの情報をキーワードにしてTerra sightの画面上から簡単に検索することができます。このように現場に負担をかけることなく、過去の映像資産の保管や検索ができるようになったことに効果を感じています」(藤田氏)
また白石氏は、新たな番組づくりへ活用できるようになったことも導入効果の一つに挙げる。
「過去の映像資産を活用した番組が容易に制作できるようになったことは、非常に大きな効果です。実は2022年10月6日から、過去の番組を再放送する『リクエストアワー』を開始しました。30年以上にわたってコミュニティチャンネルで放送してきた数万本に及ぶ番組を対象に、視聴者のリクエストを募って過去を振り返り、地域コミュニティのさらなる発展に貢献する番組になることを期待しています」(白石氏)

藤田 研吾 氏

株式会社 愛媛CATV
技術・放送本部 放送部 課長

藤田 研吾 氏

今後の展望
デジタル化した映像資産を活用したビデオ・オン・デマンド放送を検討

現在も映像資産のデジタル化に取り組む愛媛CATVだが、今後はデジタルアーカイブした映像資産をさらに活用したビデオ・オン・デマンド(VOD)放送の提供も検討しているという。
「寺田倉庫のOff-line storage/Terra sightで管理している映像資産のデジタルアーカイブを最大限に活用できるのは、VODの仕組みだと考えています。しかも、これは地域の視聴者の皆さんに楽しんでいただける新しいコンテンツサービスと位置づけています」(白石氏)
番組制作の現場では、放送が始まったリクエストアワーをはじめ、過去の映像資産をさらに活用する番組づくりを加速させていく考えだ。
「現在は映像資産を未来に向けて保管していく目的で寺田倉庫のOff-line storage/Terra sightを利用し、デジタル化された映像コンテンツの検索・活用は社内だけに限られています。今後はそれをVODなどへ発展させるとともに、視聴者が番組内容を簡単に検索できる仕組みも整備するなど、映像資産のさらなる活用を進めたいと思います」(藤田氏)
今後もOff-line storage/Terra sightは、愛媛CATVが保有する大量で貴重な映像資産を「地域の記憶」として大切に保管し続けていくことだろう。

株式会社 愛媛CATV様

年間1,000本以上の地域情報番組を制作する愛媛CATV
スモールスタートからのアーカイブ化で映像資産の利活用へ

株式会社 愛媛CATV様

Off-line storage / Terra sight

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