寺田倉庫、第 27 回モンブラン国際文化賞を受賞

モンブラン国際文化賞は、文化芸術分野において若い才能の育成や、アーティストの活動をサポートし続けている個人または団体の栄誉をたたえるアワードです。これまでに英国皇太子殿下、指揮者のサイモン･ラトル氏、ファッションデザイナーのアニエスベー氏、建築家レンゾ･ピアノ氏、オノ･ヨーコ氏、歌舞伎俳優の市川 猿翁氏、指揮者の小澤 征爾氏、音楽家の坂本 龍一氏などが受賞されており、日本の企業としては寺⽥倉庫が初の受賞となります。寺⽥倉庫はこのたびの受賞を励みに、後世に継承されるべき芸術や文化活動への支援を継続してゆく所存です。

1906 年、スイスに創業したモンブランは、タンク式万年筆に代表されるような伝統に磨かれた新しい機能性と画期的なデザインを世に送り出してきており、現在では時計、レザーアイテム、アクセサリー、香水、アイウェア等の分野にもその領域を開拓し、精緻なクラフツマンシップを進化させ続けています。 筆記文化に深く根付いた伝統を有する同社は、創業以来芸術･文化活動を支援し続けています。そうした活動の中でも、四半世紀を超える歴史を持つ｢モンブラン国際文化賞｣は、アーティストではなく、アーティストを影で支える人々の活動を称えるユニークなアワードとしてその地位を確立しています。17 の国・地域から各受賞者が決定し、日本の受賞者として企業が選出されるのは今回が初となります。

各国から選ばれた受賞者には副賞として、モンブラン特別限定品万年筆「パトロンシリーズ」より、受賞者のためだけに製作されるスペシャルバージョンが授与されます。「パトロンシリーズ」は 1992 年の同アワードの発足より毎年発表されるコレクションで、歴史上名偉大なアートパトロンをテーマに製作されます。これまで「ロレンツォ・ディ・メディチ」「ポンパドール夫人」「エカテリーナ 2 世」などにオマージュを捧げたコレクションが作られており、2018 年は、ワーグナーの庇護者として知られるバイエルン王「ルートヴィヒⅡ」に想を得た万年筆です。スペシャルバージョンは、毎年の受賞者の数とモンブラン博物館に収蔵されるものだけしか生産されない希少な作品です。

2018 年 日本ノミネーター（推薦人）：
ビジュアルデザインスタジオ wOw代表 高橋 裕士氏、ギャラリスト 小山 登美夫氏、
アーティスト 塩⽥ 千春氏

タイトル：第27回モンブラン国際文化賞 授賞セレモニー
受 賞 者：寺⽥倉庫（代表取締役 中野 善壽氏）
日 程：2018年8月8日（水）
会 場：寺⽥倉庫B&C HALL（東京都品川区）

天王洲エリアリバイバルなど、新たなタイプのアートパトロンとしてのダイナミズムに対して

日本におけるモダンアートシーンの分野で「寺⽥倉庫」のダイナミックな活動の数々は、未来の新しい形のアートパトロンの役割を示唆しています。代表取締役の中野善壽氏は、自らがアートコレクターであるばかりでなく、アーティストやアートパトロンたちの救世主でもあります。倉庫空間を活かした自社スペースはアートイベントを開催する最もホットなスポットのひとつとされ、2017年には「DAVID BOWIE is – デヴィッド・ボウイ大回顧展」も開催されています。若手アーティストを支援することを目的としたアートアワードの開催、希少性の高い画材を集めた画材ラボ、レンタルアトリエ、アート作品の運送・展示・保管・修復をワンストップサービスで提供するなど、中野氏のリーダーシップのもと、天王洲エリアはアートの聖地として生まれ変わりました。また、音楽の分野においても昨年10月に、世界中の音楽家のライフスタイルを変えうる電子楽譜専用端末「GVIDO」を発売しています。日本における同賞の受賞者としては初の法人格となりますが、個人の情熱や審美眼ならびに先見の明が、企業 活動を通して増幅され、大きな結実と効果を実現しているこのケースは、今こそ讃えられるべきものです。（以上、モンブラン文化財団発表内容より引用）