伝統を革新する墨2種「黒鉛墨」「無膠墨」を 画材ラボ「PIGMENT TOKYO」で販売開始

株式会社呉竹開発の新商品を先行限定販売

寺田倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)が運営する画材ラボ「PIGMENT TOKYO(ピグモン トーキョー)」は、株式会社呉竹(本社:奈良県奈良市、代表取締役社長:山際義敬)が新たに開発したこれまでの墨とは異なった特徴を有する「黒鉛墨(こくえんぼく)」と「無膠墨(むこうぼく)」の2種類の固形墨を2023年5月30日(火)より先行販売します。

このたび提供を開始する2つの固形墨「黒鉛墨」と「無膠墨」は、株式会社呉竹で開発された商品です。

通常、墨は油や木を燃やした時に出る「煤(すす)」と、獣や魚類の皮・骨などを煮詰めた液を冷まし、ゼリー状になったものを乾燥させた糊材である「膠(にかわ)」を練り合わせることで墨になります。古来より煤と膠を原料としてきた固形墨ですが、黒鉛墨は煤を、無膠墨は膠を使用していないという新しい特徴の商品となります。

黒鉛墨は“古代の墨はどんなものだったのか”を研究する過程で、墨という漢字の「土」の部分にヒントを得て、土製の顔料である黒鉛を利用して開発されました。煤と黒鉛は同じ炭素ですが、黒鉛墨はグレーの色味を含んだ、少し鈍い黒色が特徴です。「粉状の黒鉛は飛散するので、何か良い方法はないか」という声をきっかけに商品化につながりました。

無膠墨は「動物由来の膠を使用していない墨はないか」という僧侶などの要望をもとに商品化されました。膠を使用せずに、黒さ、水への溶けやすさ、筆と硯を傷めないこと、人体や環境への安全性などを担保するメディウム(媒体)を研究し、従来の墨と同じように使用できる新しい商品となっています。

PIGMENT TOKYOは、専門知識を携えたスタッフを擁し、これまでにもメーカーや企業と協働し、伝統画材や最新素材を用いた商品を開発してきました。「今を作る伝統画材ラボ」として、今後も新たな伝統の形を探ってまいります。

●商品開発の経緯について:https://pigment.tokyo/blogs/article/new-types-of-sumi-inksticks

【商品について】

商品名:黒鉛墨(こくえんぼく)
価格:6,600円(税込)
取扱い:PIGMENT TOKYOおよびオンラインショップ
販売時期:5月30日(火)~
オンラインショップURL:https://pigment.tokyo/products/kokuenboku

商品名:無膠墨(むこうぼく)
価格:6,600円(税込)
取扱い:PIGMENT TOKYOおよびオンラインショップ
販売時期:5月30日(火)~
オンラインショップURL:https://pigment.tokyo/products/mukouboku

PIGMENT TOKYOに関するお問い合わせ

寺田倉庫 スペースコンテンツグループ PIGMENTチーム
E-MAIL: pigment@terrada.co.jp

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