「TERRADA ART AWARD 2023」は、新進アーティストの発掘を目的とした現代アートアウォードです。2022年11月21日(月)より応募受付を開始すると同時に、各審査員より応募者に向けたメッセージも公開いたしました。
本アウォードのファイナリストにはそれぞれ、ファイナリスト展の展示費用を含む賞金としての300万円に加え、副賞として、本アウォードの協賛であるMHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社より「ルイナール ブラン・ド・ブラン」、古今東西の良質な画材を取りそろえさまざまなアーティストの制作活動を支える画材ラボ「PIGMENT TOKYO」の商品10万円分、美術品の保管に適した温度・湿度、セキュリティー環境等を兼ね備えた当社美術品保管サービスの2年間無料利用の提供が決定したことも発表いたします。
当社はTERRADA ART AWARDを通して、アーティストが活躍できる社会を紡ぐとともに、これからのアート業界を牽引する可能性を秘めたファイナリストが、自身の、そして日本のアートシーンの前例を超え、世界に羽ばたき、その存在意義を確立できるまでのキャリアを全力で支援いたします。
【最終審査員メッセージ】
(敬称略・五十音順)
金島隆弘(アートプロデューサー、京都芸術大学 客員教授)
前回に引き続き、今回も最終審査を引き受けさせていただくことになりました。素晴らしい作品が揃った前回を更に越えるような作品に今回出会えることを楽しみにしております。応募作品は個性豊かな審査員によって様々な角度から評価されますが、この体制のユニークさはTERRADA ART AWARDならではです。自身の作品を客観視できる絶好の機会に、次のステップを踏みだすような気持ちで是非チャレンジしてみてください。
神谷幸江(美術評論家、キュレーター)
繋がり広がっていたはずの世界が遮断される、予想し得なかった事態を経験し、私たちが改めてこれまでの価値観を見直す機会が来たと言えます。人種やジェンダーの不平等など今まで見過ごされてきた事実を考え直し問い掛けるべき時でもあります。新たな才能を応援する本アウォードを機会に、美術という社会に開いた表現でどんな投げかけができるか、アーティストの皆さんの、可能性に満ちた作品を期待しています。
寺瀬由紀(アートインテリジェンスグローバル、ファウンディング・パートナー)
再スタートとなった昨年のTERRADA ART AWARDは、未曾有の環境下にもかかわらず多くのアーティストからの応募がありました。最終展示会の内容やファイナリストの実力も含め、一気にTERRADA ART AWARDは国内有数の公募展へと進化を遂げたように思います。ここからこのアウォードをいかに継続進化させていくか、は、皆さんとそして我々運営審査サイドにかかっています。このアウォードを受賞したことが、ひいては世界に羽ばたく作家となるきっかけとなるように、共に盛り上げていきましょう。あなたにしか出来ない表現、作品、コンセプト。お待ちしています。
真鍋大度(ライゾマティクス ファウンダー、アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ)
今回、審査員を引き受けましたが、従来の枠組みにはまらないような作品だったり、カテゴライズが難しいような、ちょっととんでもない作品が応募されることを楽しみにしています。いろいろな作品が集まるといいなと思っておりますので、ぜひ皆さん応募してください。よろしくお願いします。
鷲田めるろ(十和田市現代美術館 館長)
アーティストである以前に、人としての生き方の重力がのしかかっている作品を見たいです。理解できないけれど、それ以外にはありえないことだけは確信できる作品。
【一次審査員メッセージ】
(敬称略・五十音順)
池城良(アーティスト、ミュージシャン、研究者、香港城市大学クリエイティブメディア学部 助教授)
私たちは今、未曾有の時代に生きている感じがします。気候変動、コロナ禍、戦争やさらなる軍事衝突の脅威と、我々が直面する危機は後を絶ちません。しかし、こんな時代だからこそ、アートの目的、アートで何が達成できるのかが問われるのではないでしょうか。アーティストとして、今の時代に直接対応するかどうかは別として、個性を生かすことが大切です。皆様の創意に満ちたポートフォリオを拝見するのを楽しみにしています。
大巻伸嗣(美術作家)
表面的な表現ではなく、自身が生きることに向き合うことで生まれてくる問題意識を持ち、今後10年20年と作品を作り続けていけるような作家に出会えることを楽しみにしています。
木村絵理子(横浜美術館 主任学芸員)
キュレーターの仕事で心が躍るのは、まだ見ぬ作品の構想や、その背景となった考えをアーティストから聞き、空間の中でその作品がいかに実体を持ったものとなるかを想像する時で、それは、作り手の側も同じではないかと思っています。広い空間と制作費が用意された貴重な場であるTERRADA ART AWARDで、チャレンジングな作品のプランを練りながら、ぜひ多くのアーティストに応募してもらいたいと願っています。
高橋龍太郎(精神科医、現代アートコレクター)
前回では若い世代の力強い作品に目を奪われました。それでも時代は強欲で、もっと新鮮な今までにないものを見せてみろと迫って来ます。そんな時代のわがままに負けることのない主張の強い作品を期待しています。
竹久侑(キュレーター、水戸芸術館現代美術センター 芸術監督)
展示空間での展示が本アウォードの最終発表ですが、つくり手の意識はギャラリーに足を運ぶ鑑賞者はもちろんのこと、ギャラリーに必ずしもやって来ないかもしれない人びとに向けられ、語りかける。そんな独自の表現に出会えることを楽しみにしています。
椿玲子(森美術館キュレーター)
アートは古くから存在している表現手法で、本当に様々な表現が可能です。数多の自然災害やパンデミック、戦争などを記録してきたメディアでもあります。同時に、現代アートでは、今、なぜ、これを作りたいのか、表現したいのかということが問われます。そのコンテクストは無数にあると思いますが、個人的な理由や動機が大切になると思います。今、この時代に生きている「あなた」にしかできない表現、面白い作品を期待しています。
【開催概要】
名称:TERRADA ART AWARD 2023
応募期間:2022年11月21日(月)~2023年1月31日(火)18:00(日本時間)
応募条件:以下全ての条件を満たす方
A. 国籍不問 ただし日本語でのコミュニケーションが可能な方
B. 1個人または1ユニットにつき1件の応募とする
C. 応募開始時点で18歳以上45歳未満の方(ユニットの場合 代表者の方)
D. 2023年12月から2024年1月に予定されている、ファイナリスト展(設営・撤収含む)および授賞式に参加できること
E. これまでTERRADA ART AWARDでファイナリストとして選出されていないこと
対象活動:現代アート全般(絵画等の平面、写真、立体(オブジェクト)、テキスタイル、映像、デジタル・メディアアート、パフォーマンスなど身体表現、音または音楽など全ての媒体を含む)
応募方法:オンライン応募 (https://www.terradaartaward.com/ja/guide/)
支援内容:ファイナリスト5組に各300万円
※TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展のための新作制作・展示の費用を含む
副賞:「ルイナール ブラン・ド・ブラン」、「PIGMENT TOKYO」の商品10万円分、寺田倉庫の美術品保管サービスの2年間無料利用
URL:https://www.terradaartaward.com
主催:寺田倉庫株式会社
協賛:日本航空株式会社、MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
運営協力:藤原羽田合同会社
【TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト展について】
ファイナリスト5組は、最終審査において提出した「展示プラン」に基づき、賞金の300万円を制作費として活用し、実際に作品を制作します。制作した作品はファイナリスト展の会場である、倉庫空間をリノベーションした当社イベントスペースにて展示いたします(入場料:無料)。
前回(TERRADA ART AWARD 2021)の様子:https://www.terradaartaward.com/2021/finalist.html
【TERRADA ART AWARDに関するお問い合わせ先】
寺田倉庫 TERRADA ART AWARD事務局 E-MAIL:award@terrada.co.jp
- 寺田倉庫
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社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者:代表取締役社長 寺田航平
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年10月
U R L:https://www.terrada.co.jp