現在WHAT MUSEUMでは、時代や作り手の思考と共にあり方を変えてきた建築模型に着目し、古代から現代における歴史的な文脈の中で、建築模型がどのような役割を果たしてきたのかを考察し、その意義に迫る展覧会「建築模型展-文化と思考の変遷-」を開催しています。古墳時代の家形埴輪や江戸時代に制作された延岡城木図といった歴史ある模型をはじめ、現代建築家・磯崎新による「東京都新都庁舎計画」のアンビルト*模型や三分一博志による「直島ホール」の風洞実験模型など20点以上の作品を展示しています。
本イベントでは展覧会の中でも古代を代表する出展作品である家形埴輪に焦点を当て、作品を所蔵・研究されている國學院大學博物館・准教授の深澤太郎氏に、家形埴輪の成り立ちや役割、そして現代の私たちが古墳時代の埴輪などを復元・修復する行為と意義についてお話いただきます。建物を模して造られてきた家形埴輪の歴史的背景を通して、建築模型の価値や魅力を知る機会を提供します。
*アンビルト:建てられていない建築。Unbuilt
【開催概要】
タイトル:「-古墳時代にタイムスリップ- 家形埴輪を知ろう!」
日時:2022年9月24日(土)19:00〜20:30(予定)
登壇者:深澤太郎(國學院大學博物館・准教授)
視聴方法:建築倉庫公式YouTubeチャンネルより配信
配信URL:https://youtu.be/x_aDYXI0gtg
料金:無料
主催:WHAT MUSEUM
【深澤太郎(ふかさわ たろう)氏ついて】
國學院大學博物館准教授。
1978年生まれ。山梨県甲府市出身。
國學院大學大学院博士課程後期満期退学。國學院大學文学部助手、学術資料館助教を経て現職。日本列島における国家と神道の形成や、山岳信仰の考古学的研究に取り組む傍ら、國學院大學博物館にて『富士山-その景観と信仰・芸術-』『偶像(アイドル)の系譜―神々と藝能の一万年―』『神道の形成と古代祭祀』『アイヌプリ-北方に息づく先住民族の文化―』などの展覧会を手がけている
【「建築模型展 -文化と思考の変遷-」について】
古墳時代の家形埴輪や、江戸時代の茶室起こし絵図など、時代ごとの貴重な「建築模型なるもの」をはじめ、現代で活躍するSANAA 妹島和世 + 西沢立衛による「Rolex Learning Center, EPFL, Switzerland」や、藤森照信による1本の丸太から制作された模型「ワニ」など20点以上の貴重な模型を、模型の変遷を記した年表とともに展示。時代や作り手の思考によって役割や意味合いを変化させ続けてきた模型を総覧できる展覧会です。
【WHAT MUSEUMについて】
2020年12月、東京・天王洲にオープンした「WHAT MUSEUM」。寺田倉庫が作家やコレクターからお預かりしている貴重なアート作品を公開する芸術文化発信施設です。倉庫会社としての美術施設はどう在るべきかを模索し、たどり着いたのは「倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する」というユニークなコンセプトでした。作家の思いはもちろん、作品を収集するコレクターのこだわりを大切な作品とともに展示。アートとの出会いの場を創出します。倉庫内で静かに光を放つ文化的価値を暗示した、WHAT(WAREHOUSE OF ART TERRADA)の名のもとに展示されるのは、平面や立体のアート作品をはじめ、建築模型、写真、映像、文学、インスタレーションの数々。これらの多様な芸術文化を、倉庫会社ならではの美術館のかたちとして、新たな切り口で企画・展示を行っています。
https://what.warehouseofart.org
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寺田倉庫 WHAT MUSEUM E-MAIL:info.what@terrada.co.jp