【リクエストアワー】番組利活用についての愛媛CATVの取り組み

デジタイズしたデータをどのように利活用するか ―――
これはアーカイブを進めていくうえで必ずぶつかる至上命題と言っても過言ではありません。
今回は番組データを『リクエストアワー』として再放送して好評を得ている愛媛CATV様の取り組みをご紹介します。

目次

  1. 『リクエストアワー』とは
  2. リクエストから放送までの流れ
  3. なぜ『リクエストアワー』なのか
  4. 寺田倉庫のアーカイブ

『リクエストアワー』とは

愛媛CATV様が開局以来30年以上に亘り制作してきた数多の番組の中から、もう一度見たい番組を視聴者の皆様にリクエストしてもらい再放送する番組です。
2022年10月の放送開始から「懐かしい」「楽しかった」「当時を思い出した」など多くの反響が寄せられ、人気を博しています。

リクエストから放送までの流れ

リクエストから放送まではおよそ2~3週間で、下記の工程で進めていきます。
❶再放送して欲しい番組を視聴者がHP内の応募フォームからリクエスト
❷リクエストに基づき担当者が番組をTerra sightで探索し、該当する番組があればデータを準備
❸権利者や主催者へ連絡し、再放送の許可をもらう
❹応募者へ放送決定と日時を伝える
➎毎週木曜日15:30から放送
権利処理は主に電話で行うそうですが、ご本人や主催者自身がリクエストするケースが多く、デジタルアーカイブ学会の肖像権ガイドライン*も参考にしながら話を進めるため、
放送NGになることは殆どなく、「対応ありがとう」「放送が楽しみ」など温かいお言葉をいただく機会が多いそうです。

*「デジタルアーカイブ学会」肖像権ガイドライン
http://digitalarchivejapan.org/wp-content/uploads/2021/04/Shozokenguideline-20210419.pdf

なぜ『リクエストアワー』なのか

愛媛CATV様では2016年以来、寺田倉庫で毎月15本ずつデジタイズを行い、データ化された番組をOff-line storage/Terra sight で管理しています。
一度に多くの予算はかけられないものの、月々十数万のコストで着実にデータ化が進み、気づけば開局以来の古いテープも半分以上がデータとなり、過去番組のストックもだいぶ増えました。

こうした貴重な番組データを何か有効活用できる方法がないかと社内で意見を出し合った結果、視聴者参加型のリクエストアワーを放送することに決まりました。
映像資産を自社のみならず地域の加入者へ還元していくこの手法は、多くのケーブルテレビ事業者も参考にしており、2023年5月30日にはNHK「おはよう日本」にて、「ビデオテープの危機」というテーマで当社を取り上げて頂いた特集内でも紹介されて話題を集めました。

寺田倉庫のアーカイブ

寺田倉庫では、保管~デジタイズ~アーカイブ~利活用までの一気通貫のサービスをご提供しています。
お客様のご予算に合わせて、月々の保管料にちょっとプラスして毎月コンスタントにデジタイズを行いながら、番組アーカイブを進め、愛媛CATV様のような利活用のお手伝いも行っております。

 

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