【アーカイブ受難の年】 マグネティック・テープ・アラートに先立つ危機に対応するには

2025年頃を境に、世界中で磁気テープの再生デッキがなくなる可能性が示唆された「マグネティック・テープ・アラート」。
アーカイブに関わる媒体に様々な危機が訪れているのをご存じですか?

目次

  1. アーカイブ受難の年 -2023年-
  2. 寺田倉庫によるサービス「Off-line storage/Terra sight」

アーカイブ受難の年 -2023年-

国内の映像制作に携わる方々は、2025年よりも、2023年に差し迫った危機を感じている方が多かったのではないでしょうか。
HDCAM再生デッキの通常サポートが終了することで、実質的なプロ用磁気テープの歴史に、ひとつの幕が引かれるという感覚です。
その区切りの年である2023年、安定的に映像アーカイブを行うための媒体に関するネガティブな出来事が相次いで発生いたしました。
・映像アーカイブを自社運用する上で、世代保証されているため有効と考えられていたODAの生産終了
・プレビューや保存用に重宝されていたBlu-rayディスクの生産終了(パナソニック社)
・新規第9世代において、購入後の初期化の手間などから汎用性に懸念が示されているLTO
まさに2023年は「映像アーカイブ受難の年」と言えるのではないでしょうか。

※第8世代より二世代保証から一世代保証へと短縮

※2023年2月に生産終了のBlu-rayディスク

寺田倉庫によるサービス「Off-line storage/Terra sight」

相次ぐ媒体の変遷や終了は自社運用の限界を示しています。
「持たないアーカイブ」が有用と言えるのではないでしょうか。
自社でアーカイブ環境を構築する際には、各種設備の導入コスト、保守メンテナンスのコスト、その使用方法のトレーニングや引継ぎと周知といった人的コストが発生します。
また、テープやHDD等の物理メディアの紛失や破損のリスクはゼロにはなりません。
そのための二重化やメディアの変遷に対応するためのマイグレーション作業、さらには、内容を確認し利活用を促すための検索システムを開発・導入する必要も…。
上記の懸案事項を解消し、「初期投資なく、使った分だけ、月額で」利用できるようにしたのが、Off-line storageとTerra sightによる、保存と検索をあわせたサービスとなります。

※Terra sightトップ画面

TERRA SIGHT & TERRA SIGHT MARKET

膨大な量の動画データを安全に保管し、効率的に管理。全編プレビューや任意で付与したメタデータでの検索も可能です。

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