本イベントでは、ナイル・ケティングによる倉庫空間に着想を得たパフォーマティブ・インスタレーション、諏訪敦の約3年ぶりとなる大規模個展、複数ギャラリーによるグループ展示、伝統画材を使ったワークショップなど、寺田倉庫の全6施設を使ってさまざまなプログラムを開催します。ジャンルや世代を超えた作品を通じて、日本の現代アートの「いま」を幅広く紹介します。
舞台となる天王洲は、ギャラリー、ミュージアム、画材ラボ、保税倉庫などが複合的に集まるエリアで、アートの展示・制作・保存・流通といった多様な機能を支える環境が整っています。倉庫街としての面影を残しながら、アートを軸としたまちづくりが進んでいます。国際的なアートフェアとアートシティ・天王洲が連携することで、アートを通じた文化観光の促進と、日本の現代アート市場のさらなる発展を目指します。
【ハイライトプログラム】
- 寺田倉庫G3-6F:ナイル・ケティングによる、日本初公開のパフォーマティブ・インスタレーション
- TERRADA ART COMPLEX:入居ギャラリーとパートナーギャラリーによるグループ展示
- WHAT MUSEUM:諏訪敦による約3年ぶりの大規模個展
- PIGMENT TOKYO:絵絹(えぎぬ)を使い、江戸時代の技に触れるワークショップ
- WHAT CAFE:「自分らしさ」をテーマに、約15名の作家が多様な表現で問いかける企画展
- BONDED GALLERY:伝統技法と現代アートを融合する3作家による展示
【プログラム詳細】
1.ナイル・ケティング「Blossoms – fulfillment」
国際的アーティストが挑む、“鑑賞”そのものを問い直す新作パフォーマティブ・インスタレーション
パフォーマティブなインスタレーション作品で国際的に注目されるアーティスト、ナイル・ケティングが、日本で約10年ぶりとなる大規模な作品を発表します。本作は2024年にリスボンで発表された「Blossoms」のシリーズとして、天王洲の倉庫空間に合わせて展開される新作です。今日における鑑賞という行為の意味や価値の可視化といったテーマを扱いながら、「鑑賞すること」や「鑑賞者」とは何かを問いかけます。作品は会場内にとどまらず、都市空間へと広がる構成です。
会場:寺田倉庫G3-6F(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
日時:2025年9月11日(木)~9月15日(月・祝)11:00~19:00(パフォーマンス 12:00~19:00)
入場:一般 1,500円、学生(大学生・専門学生)800円、高校生以下 無料
チケット予約:https://artsticker.app/events/86627
※WHAT MUSEUMで開催する「諏訪敦|きみはうつくしい」とのセットチケットも販売(一般 2,500円)
2.Tennoz Contemporary
入居ギャラリーと国内外のパートナーギャラリーによるグループ展示
国内最大級のギャラリーコンプレックス「TERRADA ART COMPLEX」では、入居ギャラリーとパートナーギャラリーによるグループ展示を開催します。国内外で活躍する作家やギャラリーが集い、現代アートの「いま」を伝えます。
会場:TERRADA ART COMPLEX Ⅰ(東京都品川区東品川1-33-10)
TERRADA ART COMPLEX Ⅱ(東京都品川区東品川1-32-8)
日時:9月11日(木)~14日(日)12:00~19:00、9月15日(月・祝)12:00~17:00
入場:無料
3.諏訪敦|きみはうつくしい
現代日本の絵画におけるリアリズムを牽引する諏訪敦による、約3年ぶりの大規模個展
現代アートと建築のミュージアム「WHAT MUSEUM」では、諏訪敦にとって約3年ぶりとなる大規模個展を開催します。新作の静物画や肖像画を含む約 80 点を展示し、現在に至るまでの制作活動の変遷を多角的に紹介します。
会場:WHAT MUSEUM(〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
会期:2025 年 9 月 11 日(木)~2026年3月1日(日)
開館時間:火曜~日曜 11:00~18:00(最終入館17:00)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)、年末年始
入場:一般1,500円、大学生/専門学校生 800円、高校生以下 無料
URL:https://what.warehouseofart.org/exhibitions/suwa-atsushi
4.ワークショップ「絵絹に花をえがく」
伝統画材・絵絹を使い、江戸時代の絵師の表現技法を体験
画材ラボ「PIGMENT TOKYO」では、東洋美術で伝統的に用いられてきた「絵絹」に花を描くワークショップを開催します。透けるほど薄い絵絹を使い、裏彩色や柔らかなグラデーションの表現に挑戦します。日本の伝統色を重ねながら、江戸時代の絵師たちが用いた繊細な技法に触れていただけます。
会場:PIGMENT TOKYO(東京都品川区東品川2-5-5 TERRADA Harbor Oneビル1F)
日時:2025年9月13日(土)~15日(月)各日13:00~16:00
料金:13,200円(税込)
予約ページ:https://pigment.tokyo/collections/workshop
※定員あり・予約制・先着順・日英同時通訳あり
5. 企画展「Seesaws」
「自分らしさ」を問いかける、約15名の作家による多様な表現
アートギャラリーカフェ「WHAT CAFE」では、板橋令子をゲストキュレーターに迎え、若手からベテランまで、アーティスト約15名の作品を紹介します。シーソーのようにあらゆる価値観がゆらぎ動く現代社会において、多様な作品群との出会いにより「自分らしさ」について再考する時間を提供します。会期中には、出展作家による体験型イベントも予定しています。
会場:WHAT CAFE(東京都品川区東品川2-1-11)
日時:2025年9月11日(木)~9月23日(火)11:00~18:00(最終日は17:00まで)
入場:無料
6.企画展「Blurred:交錯する境界」
日本の伝統技法と現代アートが融合する三人展
BONDED GALLERYでは、日本の伝統技法と現代アートを融合させた気鋭の作家、久野彩子、奈良祐希、能條雅由の3名による作品を紹介します。彼らは、金属と都市、建築と陶芸、写真と記憶といった異なる領域を横断しながら、私たちが無意識に認識している「境界」という概念に揺らぎをもたらします。あらゆるものが数値化され、明確に定義されがちな社会において、三者三様の表現からは、そのはざまに潜む「曖昧さ(Blurred)」の美しさが立ち現れます。彫金、陶芸、箔など日本の伝統技法を現代的に再構築した作品を通して、明確な境界のあいだに揺らぎ続ける作品世界を体感いただけます。
会場:BONDED GALLERY(東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 4F)
日時:2025年9月11日(木)~9月28日(日)12:00~19:00
入場:無料
【TENNOZ ART WEEK 2025開催概要】
会期:2025年9月11日(木)~9月15日(月・祝)※VIPプレビュー:9月10日(水)
公式サイト:https://taw.warehouseofart.org
会場:寺田倉庫 G3-6F および 周辺施設
主催:寺田倉庫株式会社
協力:一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会
後援:品川区
【Tokyo Gendaiのオフィシャルパートナーに】
寺田倉庫が国際的アートシティとして推進する天王洲には、アーティストやコレクターが集い、ミュージアムやギャラリーコンプレックスに加え、美術品の国際流通を支える保税倉庫や保税ギャラリーを備えています。当社は、天王洲と国内外のアートシーンをつなぐことで、アート市場の活性化と地域のにぎわい創出を目指し、本年もTokyo Gendaiのオフィシャルパートナーとして参画いたします。
名称:Tokyo Gendai
会期:2025年9月12日(金)~9月14日(日)VIPプレビューおよびヴェルニサージュ:9月11日(木)
会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
住所:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
URL:https://tokyogendai.com
- 寺田倉庫
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社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者:代表取締役社長 寺田航平
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年10月
U R L:https://www.terrada.co.jp