データ化の時代に欠かせないツールへ
太陽企画株式会社様デジタイズ + Off-line storage / Terra sight

太陽企画株式会社様
本社所在地
〒105-0004
東京都港区新橋5-21-1創業
1968年(昭和43年)
資本金
6,000万円
従業員数
298名(2025年9月現在)
事業内容
CMを中核とした広告宣伝全般の構成・企画から制作まで
URL
https://www.taiyokikaku.com/
テレビCM をはじめとする広告全般の映像コンテンツの企画制作のほかに、
Web 用動画、ミュージックビデオ、短編映画や長編ドラマも総合的に手掛ける。
車両や機材のレンタル、研究開発まで企画・制作に関連する機能を自社内に
保有する、約60 年の歴史を持つ総合映像制作会社。
導入の背景
制作したCMコンテンツ管理が課題に フィルムからテープを経てデータへ
太陽企画は、テレビCMを中核とした広告宣伝全般の企画から制作までを手掛ける大手総合映像制作会社だ。同社が制作したCMは国内外のアワードでも多数受賞し、クライアントと市場から高く評価されている。
同社は今日まで大量のCMコンテンツを制作しており、さらに「映像は財産」という理念の下、テレビ局に納品するマスター(原版)とは別に、バックアップしたサブマスターを社内で保存していた。「後々のCM制作や二次使用で過去CMを見返す必要が生じた時に備え、すぐに取り出せるアーカイブの仕組みを30年前から構築していました」と、入社以来CM制作・編集の現場を幅広く担当し、現在は制作面、技術面を支援する同社のプロダクションマネジメントDivision Technical Process Managementでシニアマネージャーを務める豊永玲氏は語る。
太陽企画では当初からCM素材も含めたコンテンツの運用管理を行ってきたが、大量に保有しているサブマスターや原版および広告素材に関して、再生デッキの寿命によるコンテンツ消失を懸念し、管理体制の見直しを開始。まずは社内のテープについてSDサイズでのデータ化を実施した。
- 導入前の課題
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- 創業以来手掛けてきたCM コンテンツを中心と したアーカイブが膨大な量に。社内で保存して いたテープの保管も限界を迎え、大量のデジタ イズ作業が必要になった。
- クライアントに提出するCM カット表の作成に手 間がかかり、現場の業務に負担がかかっていた。
- 導入後の効果
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- 安全な環境でデータを保全し、Web を通じて のメタデータ検索や全編プレビュー機能により、 CM アーカイブの検索が速やかに行えるように なった。
- カット表の作成を効率的に行える「Terra sight SPLIT」を共同開発。カット表フォーマットの統 一による品質の保全や、クライアント確認から 完パケ納品までの業務プロセスの改善を達成。
導入のポイント
40 年来の物理保管の実績を評価し デジタイズと保存を寺田倉庫に委託
原版と広告素材に関しては、古いものはフィルムで保有しており、厳しい温度・湿度管理が求められるため、1980年から物理保管を寺田倉庫に委託していた。その後、各種原版テープの物理保管に変わり、2017年から保管分の原版テープのデジタイズも寺田倉庫に委託。「物量が多く、大事なコンテンツに何かあっても困るため、寺田倉庫にお任せしました。マスターと素材で延べ約1万5,000本以上を預けて、現在も継続的に高品質な形でのデジタイズをしてもらっているところですが、制作現場からの急な素材や原版使用依頼の際にも、港区という立地を活かして柔軟に
対応してくれるなど、通常業務にも影響なく作業を行ってもらえています」と豊永氏は語る。
さらに2020年に社内サーバー更新のタイミングを迎えていたため、社内のデータ保全と運用プロセスの見直しを実施。その際に、オフラインストレージとコンテンツ管理の仕組みを備えた「Terra sight」の採用を決めた。
「災害時などの事業継続性も考えて、保管体制がしっかりとしている寺田倉庫に物理テープや、デジタイズしたコンテンツのアーカイブを依頼することにしました。現在はデジタイズを進めてもらいつつ、新規コンテンツはメタデータと一緒に寺田倉庫へお渡ししてTerra sightで保全する運用になっています」
導入の効果
「Terra sight SPLIT」を共同開発し CM カット表作成業務を大幅に効率化
太陽企画ではTerra sightの採用により、制作チームや二次利用を担当するセクションの業務が効率化されているという。同社ではコンテンツ検索用のメタデータとして、クライアントや広告代理店名をはじめ、ディレクターやカメラマン、美術、スタイリストなどのスタッフ名、カメラ機材など細かな情報まで含め、プロジェクトごとの情報をシステムでまとめて管理している。このメタデータを、検索項目を自由に設計できるTerra sightに連携し、プレビューと合わせた管理が実現したことでプロセスがアップデートされたという。
「これまではデータ管理が属人化していましたが、その状況を変えて未来へと事業をつなげていくために、Terra sightは重要なツールだと感じています」
特筆すべきが、Terra sightの仕組みを横展開した業務改善の取り組みだ。広告制作では、映像内に盛り込まれている情報を要約した「カット表」を納品物と一緒にクライアントに提出するが、長年その作成に労力を要していた。
Terra sightでは、全般プレビュー機能に加え、瞬時に網羅的に映像の全体像を把握するために、20コマのサムネイルも生成される。そこから着想を得て、カット表に転用する仕組みを太陽企画から寺田倉庫に提案。その結果、両社共同開発のアドオンシステム「Terra sight SPLIT」を2023年に発表するに至った。
SPLITでは、カット表を作成したい動画を選択すると、画像データとしてカット表のフォーマットに自動で貼り付けられる。そこから画像に合わせて記載したい文字情報を追加するだけで、誰でも簡単にカット表が作れるようになっている。
「CM制作時にはプロダクションマネージャーが2~3名ついて、複数のソフトを使い分けて映像の切り出しと文字起こし、それを整える作業を分担して行っていたのが、1人でできるようになりました。若手がつかない案件も、直感的な操作性によってプロデューサーが単独で作業が円滑に進められます。 CM制作の過程で機密情報を預かる中で、二段階認証やアクセス権限設定の仕組みも備わっていてセキュリティ面でも安全ですし、業務を進める中でクライアントへの最終確認用の資料にも使え、CM制作業務全体の効率化やトータルコストの改善につながりました」

太陽企画株式会社
プロダクションマネジメントDivision
Technical Process Management
Senior Manager
豊永 玲氏
今後の展望
全アーカイブのTerra sight 移行を計画 協働パートナーとして更なる取り組みも
現在太陽企画では、Terra sightへのデジタルアーカイブ化の作業を進めつつ、寺田倉庫とCM制作業務プロセス全般の改善に向けて協働を進めている。
「今はテレビCMデータのアーカイブをTerra sight、そのほかのアーカイブを社内で行っていますが、いずれ全てをTerra sightに寄せていく計画です。SPLITも自社運用の検証を経てバージョンアップしてもらいましたが、いろいろと無理を言う中で丁寧に対応してもらえて感謝しています」
今後も太陽企画と寺田倉庫は、サービスの提供者と1ユーザーという関係にとどまらず、時代の変遷に応じたビジネスパートナーとして、引き続き強固な関係性を継続していく構えである。

Terra sight を活用して広告制作業務を改善
データ化の時代に欠かせないツールへ
太陽企画株式会社様
デジタイズ + Off-line storage / Terra sight