膨大な舞台映像と写真を確実に保存し
安全な一元管理で8 ~ 9 割もの効率化を実現

松竹株式会社様Off-line storage / Terra sight

松竹株式会社様

松竹株式会社様

本社所在地

〒104-8422 東京都中央区築地4丁目1番1号 東劇ビル

設立

1920年(大正9年)

資本金

33,018百万円(2024年2月29日現在)

従業員数

601名(2024年2月29日現在)

事業内容

映像事業、演劇事業、不動産事業、その他事業(コンテンツ制作、イベント企画・運営など)

URL

https://www.shochiku.co.jp/

松竹は、歌舞伎をはじめとする日本の伝統芸能を130 年以上支え続けると同時に、映画事業にも草創期から参画してきた総合エンタテインメント企業。劇場や映画館、スタジオ、放送局など多彩な拠点を有し、国内外の観客へ「夢」と「感動」を届けている。

導入の背景
膨大な舞台映像をHDDで管理 保存・検索の効率化に大きな課題

松竹は、歌舞伎などの演劇と、『男はつらいよ』シリーズなどの映画をはじめとして、不動産事業なども手掛ける総合エンタテインメント企業だ。創業から130周年を迎えた現在も、歌舞伎の継承と発展に取り組みつつ、その一方でアニメやゲームといった新たな分野にも注力している。
同社の演劇本部 演劇ライツ部 ライツビジネス室は、歌舞伎座、新橋演舞場、京都南座といった直営劇場の公演をはじめ、全国各地で上演される歌舞伎や演劇公演を記録・収録している。室長を務める島崎千秋氏は「毎月の歌舞伎座公演を中心に、映像や写真を継続的に残してきました。歌舞伎に関しては、映像は主だったものを、写真はほぼすべてを保存対象としており、膨大な量になっています」と語る。
だが、そうした収録素材はHDDに格納、社内に積み上げられていたため、管理は煩雑化し物理的な破損リスクも伴っていた。複数台のカメラによる撮影データに加え、テスト映像やバックアップなども含めると容量は莫大であり、必要な映像を探し出すだけでも時間がかかる状況だった。
同社が寺田倉庫との契約を開始したのは2014年のこと。当初はテープの保管から始まり、現在では1万6,000点以上の映像資産を預けている。その中心は歌舞伎の舞台映像であり、最古のものは1970年代に遡る。
「1997年以降は定常的に舞台映像を収録しており、その数は年を追うごとに膨大になっていきました。撮影したままの素材も残しているなど、扱うデータは非常に多岐にわたり、従来の方法では効率的な管理が難しいと感じていました」

導入前の課題
  • 社内に、歌舞伎をはじめ舞台演劇を収録した HDD が山積みとなり、複数カメラでの撮影素材 やバックアップを含めた膨大な量の映像や画像 データを管理することに苦労していた
  • 映像は主だったものを収録、写真はほぼすべて を保存しており、必要な素材を探し出すだけで も多くの時間を要した
導入後の効果
  • メタデータ検索での絞り込みや全編をプレビューで きることにより、同一タイトルでも上演劇場や出演 者が異なる公演を容易に識別できるようになった
  • 特にシェア機能を活用することで、直営4 劇場 の宣伝部などと安全にデータを共有でき、管理 業務の負担が8 ~ 9 割軽減された

導入のポイント
先行事例が多い安心感と使いやすさを重視し段階的な移行でTerra sightを採用

社内に山積みとなったHDDでのデータ管理に限界を感じた松竹は、複数のサービスを比較検討した。その中で選ばれたのが、寺田倉庫が提供するデータストレージ/コンテンツ管理サービス「Off-line storage/Terra sight」である。島崎氏は「テープの規格も多岐にわたり、すでに再生デッキが入手困難なものもありました。そうした中で寺田倉庫は対応VTRのラインナップが豊富で、いざという時に依頼できる点と、映像データのアーカイブサービスとして多くの映像制作会社で導入事例があった点が大きな安心材料になりました」と語る。
「Terra sightの契約は2019年からスタートしました。利用開始にあたっては、他社の導入事例の紹介や複数回のデモンストレーションを通じて操作方法を教えていただくなど、丁寧できめ細かなサポートが大いに役立ちました」
現在は、古い素材から順にTerra sight へ移行を進めており、特に歌舞伎の演目のようにタイトルだけでは区別しにくい映像について、公演日や公演場所のようなメタデータで検索し、全編プレビューで内容をしっかり確認できる点を高く評価している。
「歌舞伎は同じタイトルの公演が繰り返され、また演者の襲名もあるため、中身をきちんと確認できることが極めて重要です。Terra sightの機能はまさに我々のニーズに合致しています」

島崎 千秋氏

松竹株式会社
演劇本部 演劇ライツ部 ライツビジネス室 室長

島崎 千秋氏

導入の効果
シェア機能と検索性で業務効率化 負担は8 ~ 9 割の軽減に

松竹が最も効果を実感しているのが、Terra sightの検索機能とシェア機能だという。
「例えば歌舞伎の代表的な演目である『勧進帳』だけでも現在16のデータがありますが、劇場や出演者といったメタデータを付与しているため、すぐに絞り込むことができます。検索項目を自由に設計できるので、これまで社内で管理していたキーワードを変えることなく使用可能で、違和感なく移行できました」
歌舞伎の上演は同じ演目でも座組が異なり、また俳優や劇場によって構成が変わる。そのため「いつ、どこで、どのような布陣で演じられたか」を確認できることが重要なのだ。
「従来の方法では煩雑だった確認作業も、全編プレビューとメタデータ検索により容易になりました」
また、直営劇場の宣伝部から素材利用の依頼があった際には、Terra sightのシェア機能を使い、必要なデータを安全に共有できている。シェアした動画は閲覧専用でダウンロードができないよう制御されており、設定した期限が経過するとアクセス不可になるため、セキュリティを担保した運用が実現したとのことだ。
「毎月の公演収録でデータは必ず増え続けますが、Terra sightのおかげで保管と管理が非常に楽になりました。効率化の効果としては、従来と比べて8割から9割は負担が軽減されたと感じています」

今後の展望
ライセンスビジネスに不可欠な存在へ 進化を続けるサービスに期待

現在、Terra sightは松竹のライセンスビジネスにおいて欠かせない基盤となっている。島崎氏は「今となっては、これなしでは我々の映像を使ったビジネスは成り立たないほどの存在です」と断言する。
同社では、日々の利用の中で新たな活用方法を模索しており、同時にサービスの進化にも期待を寄せている。
「使い方を日々研究していますが、Terra sight自体も頻繁にバージョンアップされ、常に進化を続けている印象です。今後もぜひ使い続け、我々としても積極的に活用を広げていきたいですね」
特にここ2年で実装されたシェア機能により、業務が大きく改善され、利便性の高さを実感してるという。十分な機能と丁寧なサポートを備えたTerra sightは、今後も松竹の文化資産を支え、次の世代へと継承していくうえで重要な役割を果たしていくだろう。

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安全な一元管理で8 ~ 9 割もの効率化を実現

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Off-line storage / Terra sight

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