アナログな映像資産をデジタルデータ化して確実に保管
PC からのデータ検索・閲覧により業務効率化を実現

株式会社テレパック様デジタイズ + Off-line storage / Terra sight

株式会社テレパック様

株式会社テレパック様

本社所在地

〒107-0052 東京都港区赤坂2-12-10

設立

1970年2月

資本金

2,000万円

従業員数

30人(2021年3月現在)

事業内容

放送番組、映画、CM、プロモーションビデオ、デジタルコンテンツの企画、構成、演出、制作ほか

URL

http://telepack.co.jp/

テレパックは、1970 年設立のテレビ番組制作会社。NHK や民放各社、ローカル局のドラマ・バラエティ・ドキュメンタリー・情報番組のほか、テレビCM・デジタルコンテンツなど、映像コンテンツ全般の企画・制作を手掛ける。

導入の背景
様々なリスクが残る物理テープ保管 経年劣化による映像産の損失も危惧

テレパックは、NHK・民放各社のテレビドラマ・バラエティ・ドキュメンタリー・情報番組・テレビCMなどの制作を手掛ける番組制作会社。2000年代に入ってからは、ライブ配信やWeb動画などの映像制作にも注力。過去に制作した映像コンテンツの再放送・ネット配信・映像貸出といった二次使用目的の販売も行っている。
そんな同社ではこれまで、過去の映像資産を制作当時のテープのまま倉庫に保管していた。だが、そうした保管方法では、経年劣化によりそれら資産を失いかねないという認識があったと、映像著作権管理業務を担当する同社 ライツ事業部長の山後 勝英氏は話す。
「映像収録には様々な種類のテープが使われてきましたが、時代の変遷によってテープそのものや再生機器が生産終了となってしまい、次第に入手困難になります。そのため、大切な映像資産が数年後には再生できなくなるのではないかという懸念がありました。映像の内容をチェックするのにも、わざわざテープを外部に持ち出して再生する必要があるなど効率的ではありません。また、テープを外に持ち出せば、何らかの原因で破損したり、紛失したりするリスクも危惧していました」
こうした問題を解消するために同社が取り組んだのが、映像資産のデジタル化だった。
「映像がデータになっていれば、テープがなくなっても資産を失うことはありません。二次使用目的で販売する場合も、PCを使ってすぐに検索・閲覧することが可能です。そこでテープにある映像をデジタルデータ化することにしました」

導⼊前の課題
  • 従来の磁気テープによる物理的な保管では経年劣化により再生自体が困難になる懸念があった
  • テープのデジタルデータ化を検討したが、ひとつしかない原版テープを外部に持ち出すのはリスクが高すぎる
導⼊後の効果
  • 高いデジタルアーカイブ技術を有する寺田倉庫を利用することで、スムーズかつ安全にデジタルデータ化が進んだ
  • 効率的なコンテンツ検索により、映像コンテンツの二次利用ニーズにも迅速に応えられるように

導入の ポイント
信頼関係と持ち出しリスクを考慮し寺田倉庫の継続利用を決定

同社では、テープのデジタルデータ化とそのデータ保管にあたり、いくつかのサービスを比較検討したうえで、寺田倉庫が提供するデジタイズサービスと、データストレージ/コンテンツ管理サービス「Off-line storage/Terra sight」を選んだ。
「長年にわたり、当社の映像テープをすべて寺田倉庫に預けていますので、信頼感は申し分ありませんでした。データについても寺田倉庫のサービスを利用することにした一番の理由は、やはりテープを外へ持ち出すことによる破損・紛失のリスクを最小化したかったからです」
同社がデータストレージサービスの利用を開始したのは2018年のこと。テープを保管する倉庫を利用しながら、テープからデジタルデータ化する作業を順次進めている。変換された映像データは外部と遮断されたOff-line storageに保管し、同時に複製した高圧縮映像データをコンテンツ管理システムのTerra sightで検索・閲覧できる。
「およそ3年間で、約4,000本の映像データを格納しました。データ化は近い将来、再生できなくなりそうなテープから順番に進めていますが、まだ半分にも届いていない状況です。なお、最初からデジタル映像として制作されたものは、ハードディスク(HDD)を倉庫に預けるのと同時に、データをOff-line storageへ格納しています」

導入の効果
映像の二次使用で高い効果を発揮 効率的な映像データ検索が可能に

同社が最も導入効果を感じているのが、Terra sightだ。
「映像著作権管理の一環で二次使用時の権利関係処理を行うために、映像のクレジットを確認する作業があります。また、例えば有名俳優と女優が結婚するので、二人が共演したドラマの映像を使いたいという依頼があった際に、従来はテープやHDDを倉庫から出して、映像をすべて見て確認しなければなりませんでした。それが現在は、手元のPCからTerra sightのWebサイトへアクセスするだけで、簡易映像のプレビューから最適なシーンを探すことが可能です。このように、映像資産を迅速に確認できるところが最も大きな効果です」
また、テレビ番組や会社案内の資料を作成するとき、これまでは倉庫から脚本を、放送局から番組情報のデータを取り寄せるなど手間をかける必要があったが、Terra sightでの映像チェックにより、その手間がなくなったと山後氏は語る。
「当社では、ホームページで制作実績を紹介しているのですが、そこで使うキャプチャー画面の作成にもTerra sightを活用しています。今までは、わざわざ編集スタジオに赴く必要があったので、効率面とコスト面で効果を感じています」

山後 勝英氏

株式会社テレパック
ライツ事業部 部長

山後 勝英氏

今後の展望
優れた保管技術を高く評価 全保有データのデジタル化も視野に

同社では今後も、映像資産のデジタルデータ化を進めていく方針だ。
「データへの変換はすべて寺田倉庫に委託していますが、テープの映像品質を維持したままデータ化することができていると評価しています。まずは当社が所有するすべての映像資産をデジタルデータ化することを目標にしています」
また、映像の属性やシーンの説明などをタグ付けして検索性を高めるような取り組みも視野に入れているという。
「ゆくゆくはTerra sightに用意されているマーケット機能などを活用し、映像の納品・受け渡しや決済をすべてオンラインで処理する時代が来ると考えています」
テレパックが制作した数々の映像コンテンツは、将来的に日本の貴重な文化資産になるに違いない。そうした映像資産の保管場所として、Off-line storage/Terra sightをはじめとする寺田倉庫のデータストレージサービスが使われ続けていくことだろう。

星 彩子

聞き手

寺田倉庫株式会社
アーカイブ事業グループ
ソリューションチーム

星 彩子

株式会社テレパック様

アナログな映像資産をデジタルデータ化して確実に保管
PC からのデータ検索・閲覧により業務効率化を実現

株式会社テレパック様

デジタイズ + Off-line storage / Terra sight

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