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TERRADA MAGAZINE

WINE2017.11.3

化学者の視点でワインを造る

マイケル・クルーズに注目

MichaelCruse

ワインの世界において、「ニュー・カリフォルニア」の潮流は、ますます注目を浴びている。中でも、異彩を放っているのが「クルーズ・ワイン・カンパニー」と「ウルトラマリン」という2つのブランドを立ち上げたマイケル・クルーズ。「クルーズ・ワイン・カンパニー」では、ヴァルディギエ(ナパ・ガメイ)など、カリフォルニアでは絶滅寸前のマイナーな品種を復活させてワインを造り、「ウルトラマリン」ではシャンパーニュのレコルタン・マニピュラン(自家栽培小規模生産者)の「単一畑、単一ヴィンテージ」のスピリッツにインスパイアされたスパークリングワインを造るなど、カリフォルニアでは珍しい試みに次々とチャレンジしている。

m_tt2彼がワイナリーを立ち上げたのは2013年のこと。個性的なワインは、瞬く間に地元で評判となり、独立から3年後には地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』において、ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出された。興味深いのが彼の経歴だ。もともと、彼はカリフォルニア大学バークレー校で化学を専攻していた生化学者だった。発酵化学はワイン醸造に役立つと教授に教えられ、心機一転、ワイン造りを志したという。2つのブランドを立ち上げたのは、「まったく違うアプローチのワインを平行して造ることで、互いのワインが影響しあい、さらに進化する」と考えたからだという。

現在、彼のワインはすでにカルト化しており、アメリカの星つきレストランでも何本かしか割り当てがないほど大人気。入手困難な状態だというが、もし出合う機会があれば、ぜひ飲んでみてほしい。カリフォルニアワインの進化をストレートに感じることができるだろう。

(文・安齋 喜美子)

問い合わせ:ワイン・イン・スタイル 03-5212-2271

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