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TERRADA MAGAZINE

WINE2018.4.10

ブルゴーニュの隠れた至宝

「トロ・ボー」の洗練スタイル

0409_01

卓越したブルゴーニュワインを生み出す村といえば、真っ先にヴォーヌ・ロマネやジュヴレイ・シャンベルタンといった名が挙がる。村名がそのまま銘醸ワインの名前になるなど、ブルゴーニュワインは「村」の存在感が大きい。だが、さほど有名とはいえない村にも、実は素晴らしい造り手がいるのもブルゴーニュの魅力。そのひとつが、ショレ・レ・ボーヌの「トロ・ボー」だ。ここは、村名アペラシオンは得られても、特級畑も一級畑もない。目立たぬ村にありながらも、「トロ・ボー」はブルゴーニュにおいて存在感を示しているのだ。

0409_02ドメーヌの歴史は19世紀末に遡る。1921年にはすでに元詰めを始めていていたという。当時の当主はアレクサンドル・トロで、妻の名がオーレリー・ボーであったことから、ドメーヌ名を「トロ・ボー」とした。ドメーヌは、90年代半ばまでアレクサンドロの子どもであるジャック、アラン、フランソワの三兄弟が運営していたが、現在ではそれぞれの子どもたちであるジャン・ポール、オリヴィエ、ナタリーによってワイン造りがなされている。そのひとりであるナタリーは、先日来日、ブルゴーニュの魅力をこう語ってくれた。

「ブルゴーニュの魅力は、なんといってもテロワールの多彩さでしょう。グラン・クリュ、プルミエ・クリュといった畑の格付けはありますが、格付けされた畑のないところでも、個性豊かなワインが生まれている。そして、さらに素晴らしいのは、そこに造り手の個性が如実に反映されていること。バラエティに富んだ個性が、ブルゴーニュワインそのものの魅力でもあるのです」。

ドメーヌでは「コルトン・シャルルマーニュ」などのワインも造っているが、むしろドメーヌの魅力がストレートに理解できるのは「ショレ・レ・ボーヌ」のヴィラージュものかもしれない。スタイリッシュで緻密な造りが味わいから伝わってくる。「トロ・ボー」は、ワインの専門家、特にソムリエからの信頼厚く、レストランにとってはいつもオンリストしておきたい造り手と言われている。もし、ワイン初心者なら、あえてカジュアルラインを手にしてみるのも一案。「トロ・ボー」のいっさい妥協のない堅牢な造りが理解できることだろう。

(文・安齋 喜美子)

問い合わせ:ラック・コーポレーション TEL03-3586-7501

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