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ART2017.8.4

第10回ヒロシマ賞受賞記念

モナ・ハトゥム展

Exhibition-view-Centre-Pompidou-Paris-Florian-Kleinefenn,-Courtesy-Galerie-Chantal-Crousel_070715_037_t

女性であること、異国で暮らしていること。そんな二重のハンディキャップを負ったアーティストの個展が広島で開かれる。世界の恒久平和と人類の繁栄を願って創設された「ヒロシマ賞」を受賞したモナ・ハトゥムの個展だ。

Paravent-+-Daybed_-Courtesy-Kunstmuseum-St-Gallen-Exhibition-view-_Photo-Stefan-Rohner_41B0228_tモナ・ハトゥムは1952年にパレスチナ人の両親のもと、レバノン・ベイルートに生まれた。1975年にイギリスに旅行中、レバノン内戦が勃発し、母国には戻れなくなる。レバノンではパレスチナ人は外国人という扱いであり、イギリスでも同様だ。モナ・ハトゥムは二重に疎外された自らの存在をモチーフにパフォーマンスやヴィデオ、オブジェやインスタレーションを発表している。

彼女の作品には檻や、血を思わせる赤い色が頻出する。赤いネオンで大陸が描かれた檻のような地球儀は、国境を巡る争いやそれを渡っていく人々を想起させる。巨大なおろし金のようなパーティションやベッドは日常生活の危うさを表現したもの。赤いケーブルの先で点灯する電球は、隠された人々の感情を剥き出しにする。

モナ・ハトゥムはヒロシマ賞受賞が決まった2015年に初めて広島を訪れた。今回の個展にはその体験から生まれた新作も初披露される。複雑な境遇を生きる彼女が歴史の傷をどうとらえたのかを確かめたい。

(文・青野 尚子)

「第10回ヒロシマ賞受賞記念 モナ・ハトゥム展」
会期:2017年7月29日(土)~2017年10月15日(日) 
会場:広島市現代美術館 広島市南区比治山公園1-1
時間:10時~17時 月曜休(祝日は開館、翌火曜休)
入館料:一般1030円
問い合わせ:tel. 082-264-1121
https://www.hiroshima-moca.jp

[Top]
(手前)《Undercurrent (red)》2008
(左奥)《Cellules》2012-2013
Exhibition view at Centre Georges Pompidou, Paris
Photo Florian Kleinefenn
Courtesy Galerie Chantal Crousel, Paris

[Bottom]
(右奥)《Paravent》2008
(左手前)《Daybed》2008
Exhibition view at Kunstmuseum St Gallen
Photo Stefan Rohner
Courtesy Kunstmuseum St Gallen

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