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TERRADA MAGAZINE

WINE2017.10.10

勝沼に「MGVsワイナリー」誕生

マスカット・ベーリーAに注目!

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日本ワインブームの昨今、ここ数年、多くのワイナリーが誕生しているが、中でも注目を集めているのが、昨年、勝沼に誕生した「MGVs(マグヴィス)ワイナリー」だ。母体は半導体製造を手掛ける塩山製作所。国際価格競争の影響から勝沼工場での生産をベトナムに切り替え、勝沼工場を新たにワイナリーへと生まれ変わらせた。特色は、なんといっても半導体製造の技術がワイナリーの随所に見られること。クリーンルームの設置や発酵タンクの温度コントロール、畑での気象データの収集など、特殊な技術が生かされている。

IMG_5450オーナーは塩山製作所代表取締役の松坂浩志氏。明治から続くブドウ栽培農家の4代目でもある。ワイン好きであることは当然ながら、経営の多角化を考えた時、長期事業計画が可能なワイン事業への進出を決めたという。醸造責任者には元サッポロワインの袖山政一氏、栽培ディレクターには地元でのブドウ栽培に定評ある前田健氏を招聘し、チームを立ち上げた。

現在手がけているのは、日本を代表する品種・甲州とマスカット・ベーリーAで、すべて畑ごとに仕込みを行っている。今年、マスカット・ベーリーAが初リリースされたが、香り豊かで、酸味もしなやかな辛口に仕上がった。たとえば、「B153マスカット・ベーリーA勝沼町下岩崎2016」は、イチゴの香りがチャーミングで酸味と果実味のバランスもよい。また、甲州を使った「K131 甲州勝沼町下川久保 2016」には、白桃の香りが感じられ、「夏の山梨」を思い起こさせる。

「勝沼という地域性が明確なワイン、テロワールが感じられるワインを造りたい」と松坂氏。ワイン名に畑の名前がついているのもその思いの表れだ。現在の生産量は全体で約20,000本だが、今後は約60,000本の生産を目指すという。「ゆくゆくは海外でも認識されるワインブランドの構築を目指したい」と松坂氏の夢は広がる。

ワイナリーにはセラードアもあり、スタイリッシュなカウンターでの試飲も可能。機会があれば訪れ、畑ごとの違いを「発見」してみるのも楽しいに違いない。

(文・安齋 喜美子)

MGVsワイナリー
山梨県甲州市勝沼町等々力601-17
TEL0553-44-6030
https://mgvs.jp

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