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ART2018.4.6

プーシキン美術館展――旅するフランス風景画

モネ、ルノワール、ルソーらが見た風景

0406_01

1917年のロシア革命前、モスクワからパリに通っては絵を買っていた裕福な実業家たちがいた。セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフはともに繊維業で財をなした人々。二人が集めたフランスの近代絵画はプーシキン美術館のコレクションの基礎となっている。そのプーシキン美術館から彼らの旧蔵品を含めた風景画の名品がやってくる。

0406_02見どころの一つ、クロード・モネの《草上の昼食》は彼が26歳の時の作。郊外の森でピクニックを楽しむ人々が描かれる。当時は鉄道の開通などに伴い、休日には少し足を伸ばして自然の中で楽しむのが流行していた。たっぷりとしたドレスで優雅に昼食を楽しむパリっ子の姿が愛らしい。

アンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》にはエキゾチックな南国の植物が生い茂るジャングルが描かれている。が、彼は熱帯に行ったことはなく、パリの植物園などで見た木々を組み合わせて描いていた。これは長年、税関勤めのかたわら「日曜画家」を続けたルソーの最晩年の作品。当時60代半ばだけれど、みずみずしい色合いは彼の精神の若々しさを物語る。

展覧会には他に廃墟の風景で知られるユベール・ロベール、サント・ヴィクトワール山を描いたセザンヌらが登場する。彼らの多彩な表現から、都市や自然へ向けられた視線の変遷がわかる。

(文・青野 尚子)

「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」
会期:4月14日(土)〜7月8日(日)
会場:東京都美術館 東京都台東区上野公園8−36
時間:9時30分〜17時30分(金〜20時)、月曜休(4月30日は開室) ※入室は閉室の30分前まで
観覧料:一般1600円
問い合わせ:tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://pushkin2018.jp

(クレジット)
© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.
【画像・上】
クロード・モネ 《草上の昼食》 1866年
【画像・下】
アンリ・ルソー 《馬を襲うジャガー》 1910年

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