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TERRADA MAGAZINE

ART2017.11.10

レアンドロ・エルリッヒ展

現実と非現実をシャッフルする

①《建物》(部分)

水の下に服を着た人がいる不思議なプール。金沢21世紀美術館の人気作品の作者、レアンドロ・エルリッヒの東京の美術館では初めての本格的な個展が開かれる。20年以上にわたって彼がつくってきた作品約40点を展示、そのうち8割が日本初公開となる注目の展覧会だ。

⑤《精神分析医の診察室》彼の作品は観客も作品の一部となって遊ぶことができるのが特徴だ。床に寝そべると建物の壁に上っているように見える作品は鏡を使ったトリック。ガラスで仕切られた教室に自分の姿が亡霊のように映り込む作品は、懐かしさだけでなく、誰もいない学校の寂しさを漂わせる。映るはずの自分の姿が映らない《試着室》では観客が迷路のような試着室をさまようことに。自分はどこにいるんだろう? そんな気持ちになってくる。

人間の目の錯覚や音の効果を使った彼の作品は、私たちが見ているものがほんとうにその通りなのかを問いかける。プラトンの「洞窟の比喩」のように影の方を実体だと思っているのではないか。作品を見て、遊んで、会場を出る頃にはいつもの地面を歩く足どりがちょっと変わってくるかもしれない。

(文・青野 尚子)

「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」
会期:2017年11月18日(土)~2018年4月1日(日)
会場:森美術館 東京都港区六本木6−10−1 六本木ヒルズ森タワー53階
時間:10時~22時(火曜は~17時、入館は閉館30分前まで)、会期中無休
観覧料:一般1800円ほか
問い合わせ:03−5777−8600(ハローダイヤル)
http://mori.art.museum

【画像・上】
レアンドロ・エルリッヒ
《建物》
2004年
展示風景:104-パリ、2011年
※参考図版

【画像・下】
レアンドロ・エルリッヒ
《精神分析医の診察室》
2005年
展示風景:プロア財団、ブエノスアイレス、2013年
撮影:Clara Cullen
※参考図版

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