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TERRADA MAGAZINE

ART2017.12.1

ジャパノラマ

70年代以降の日本の現代美術を見る

1130_2

1986年、パリのポンピドゥー・センターで開かれた「前衛芸術の日本 1910-1970」はエポックメイキングな展覧会だった。美術だけでなく建築、工芸、デザインなど幅広く日本の造形芸術を俯瞰、フランスや日本で戦後日本の現代美術やデザインの見直しや研究が進むきっかけを作った。では1970年以降の日本で現代アートはどのような展開を遂げたのだろうか? それを検証する展覧会「ジャパノラマ Japanorama 1970年以降の新しい日本のアート [A new vision on art since 1970]」が開かれている。

1130会場は日本の建築家、坂茂が設計したポンピドゥー・センター分館の「ポンピドゥー・センター・メッス」。長谷川祐子がキュレーションを務めている。

展覧会の起点となる1970年代は西欧の影響を脱して独自の道を模索し始めた時期と位置づけられた。この時代でスポットがあてられるのは「もの派」やコンセプチュアル・アートを追求した「日本概念派」だ。好景気のもと、ポスト・モダンと消費主義の風が吹き荒れた80年代にはイエロー・マジック・オーケストラや川久保玲らが日本の新しいクリエイションの代表として海外からも注目を集める。「スーパーフラット」「カワイイ」のキーワードに象徴される90年代には阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件という大きな天災・人災が起こり、戦後の社会秩序の崩壊を露わにした。21世紀に入るとパブリックとプライベートの境界があいまいになり、東日本大震災によって価値観の転換を余儀なくされる。

会場構成はSANAAが担当。会田誠、大竹伸朗、草間彌生、菅木志雄、Chim↑Pom、奈良美智、村上隆ら約100組が参加している。アートの流れをもとに時代を振り返ることでさまざまな発見がある展覧会だ。

(文・青野 尚子)

「ジャパノラマ Japanorama 1970年以降の新しい日本のアート」
会期:開催中~2018年3月5日(月)
会場:ポンピドゥー・センター・メッス(1, parvis des Droits-de-l’Homme, CS 90490, F-57020 Metz Cedex 1, France)
時間:10時~18時、火曜休
入場料:一般10ユーロ
問い合わせ:tel. +33-3-87-15-39-39
http://www.centrepompidou-metz.fr

【画像・上】
ホンマタカシ《東京郊外 少年1 京王多摩センター、東京》1998年
【画像・下】
奈良美智《Sayon》2006年

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