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TERRADA MAGAZINE

WINE2018.3.6

ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ

ジュヴレ・シャンベルタンの真髄に触れる

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ジュヴレ・シャンベルタン、シャルム・シャンベルタンなど、「ブルゴーニュの華」とも称賛される秀逸なワインを造り、カルト的人気を誇るのが「ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ」だ。ブルゴーニュの中でも歴史あるドメーヌで、この2月に初来日を果たした当主のロイク・デュガ氏は13代目に当たる。ドメーヌでは、2003年にすべての畑をビオロジック栽培に転換を終了し、5年ほど前からビオディナミによる栽培を観察中だというが、これも、ロイク氏の信念に基づいたもの。父であるベルナール氏の時代から、自然に近い農法でワイン造りをしていたが、それをさらに進化させた形だ。ロイク氏は語る。

0306_02「ビオディナミは、新しい農法のように理解されることが多いのですが、むしろ、古来の自然の摂理に基づいた農法ではないかと思っています。ブドウ本来の生命力を尊重し、できるだけ手を加えずに、そして、プロセスの観察をしっかりと見極めながらワインを造りたいと思っています」。

「ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ」のワインは、濃縮感があり、エレガントな果実味が印象的だが、その理由は平均樹齢70年というヴィエイユ・ヴィーニュの畑にもある。古木が生み出す果実は、凝縮感がありながらもやわらかさを併せ持つので、新たな畑を購入する際には、「樹齢が高いことが絶対条件」と語る。また、土壌を大切にし、土を固めないためにも馬耕栽培を行っているという。

「ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ」には多くのラインナップがあり、近年では卓越したムルソーやシャサーニュ・モンラッシェなどの白ワインもリリースしているが、ドメーヌの真髄を語るのはやはりジュヴレ・シャンベルタンだろう。特に「ジュヴレ・シャンベルタン キュヴェ クール・ド・ロワ・トレ ヴィエイユ・ヴィーニュ」は芳醇な中に繊細さを感じさせ、タンニンも細やか。その堅牢な造りは、たとえ恵まれないヴィンテージであっても決して揺らぐことはない。長熟なスタイルでもあるので、寝かせておく楽しみもある。

また、興味深いのは、土地の個性を徹底して見極めていることだ。たとえば、特級畑のマゾワイエール・シャンベルタンは隣接するシャルム・シャンベルタンを名乗ることができるが、ここでは、所有するふたつのマゾワイエール・シャンベルタンの畑のそれぞれの個性を生かし、あえてふたつの銘柄を造っている。同じマゾワイエール・シャンベルタンでも、テロワールがシャルム・シャンベルタンと似ている畑のブドウはシャルム・シャンベルタンと一緒にブレンドし、マゾワイエール・シャンベルタンらしい畑のブドウは、単独のワインとして醸造しているのだ。ブルゴーニュファンにとっての憧れともいえる「ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ」。華やかで心に残る印象的な味わいは、ロイク氏の自然を敬う心から生みだされるものでもあるのだ。

(文・安齋 喜美子)

問い合わせ:ラック・コーポレーション TEL03-3586-7501

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