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TERRADA MAGAZINE

WINE2018.1.30

「ジョージアワイン」に注目

最古にして最新のワイン

The Bridge Of Peace Over Kura River By Cityscape Against Sky

2017年11月、ジョージアの首都トビリシから50キロ南方にある遺跡で約8000年前のものとみられる土器の破片が見つかった。そこにはブドウを発酵させてワインを造ったとされる痕跡があり、アメリカの研究機関に調査を依頼したところ、それがワインであったことが証明された。今まで、最古のワインは東欧とアジアとの境界にあるザグロス山脈(現イラン)で発見された5000年前頃の陶器で造られたものとされていたが、今回の発見はそれよりも約3000年も歴史を遡り、「ワイン史」を大きく塗り替えた形となった。

ジョージアは、南コーカサスに位置する国で、古来よりワイン造りが盛んな土地でもあった。コーカサスの山の水とグルジアの在来品種から生まれるワインは高品質で、かつてはチグリス・ユーフラテス川を下ってエジプトに運ばれていた。かのクレオパトラもジョージアワインを愛飲していたという伝説も残っているほど。近年では、その品質の高さから、ヨーロッパを中心に多くのファンを増やしている。

ジョージアワインの魅力は、やはり多くの在来品種にあるだろう。その代表が赤のサぺラヴィ種と白のムツヴァネ種。また、遅摘みのブドウから造る赤の甘口ワインがあるのもジョージアならではの特徴だ。味わいも年々進化を遂げ、洗練されたスタイルのワインが増えている。

また、ジョージアワインの特徴は、古代から守られている伝統的な醸造法にもある。「アンフォラ」という卵型の壺を地中に埋めて、その中にブドウを入れて発酵させているのだ。実はこのアンフォラを使った醸造法は、今、イタリアやシャンパーニュ、クロアチアなどでも増えてきており、世界のワイン造りにも影響を与えている。最古のワインでありながらも、最先端のワインに影響を与えるジョージアワインの深い魅力を、ワイン好きならぜひ知っておきたい。

(文・安齋 喜美子)

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