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ART2017.7.7

建築を見るべき世界の美術館

資生堂アートハウス/谷口吉生

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アートだけでなく、建築も美術館で楽しむことができる「美」の一つ。有名建築家によるユニークな美術館建築を紹介します。

十四代 今泉今右衛門「色絵吹墨墨はじき雪文化粧具入揃」2016年穏やかなシークエンスが続く空間

美術館建築の名手とうたわれる谷口吉生のデビュー作が〈資生堂アートハウス〉だ。1978年、高宮眞介との共同設計により完成したこの美術館は先頃、設備更新工事を終えて9ヶ月ぶりにリニューアルオープンした。

谷口の空間構成には自然なシークエンスがある。ごく小さな空間から開けた空間へ、ほのぐらい場から光の差す場へ。その変化は劇的というよりは、朝日が昇って夕方沈むまでをゆっくりと眺めているような穏やかな感じだ。〈資生堂アートハウス〉ではS字型にカーブした壁の周囲に展示室が配され、その周囲を回遊できるようになっている。カーブの大小によって展示室の様相も変わり、光の入り方も変化する。

リニューアルオープン後、第一弾の展示は「工藝を我らに 二〇一七」展。2015年から始まったシリーズの最終回として、内田鋼一や松島巌ら5名のメンバーの新作を中心に、過去2回の同展出品作などと組み合わせて展示する。陶芸や蒔絵など日々の暮らしの中で手に取り、愛でることのできる工藝だ。人の手で丹念に磨かれ、描かれた道具は使う人の心を静めてくれる。

谷口の建築はディテールまでも徹底的に気を配った繊細さで知られる。作り手の情熱と徹底した美の探求は工芸品とも通じているのだ。

(文・青野 尚子)

資生堂アートハウス
住所:静岡県掛川市下俣751-1
http://www.shiseidogroup.jp/art-house/

「工藝を我らに 二〇一七」展
会期:開催中〜9月24日(日)
時間:10時〜17時、月曜休
入館料:無料
問い合わせ:tel. 0537-23-6122
http://arcimboldo2017.jp/

【画像・上】
〈資生堂アートハウス〉外観

【画像・下】
「工藝を我らに 二〇一七」展 十四代 今泉今右衛門「色絵吹墨墨はじき雪文化粧具入揃」 2016年

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