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TERRADA MAGAZINE

WINE2017.4.21

ブルゴーニュのリーダー「ポンソ」

世界のピノ・ノワールの「生みの親」

ブルゴーニュのリーダー「ポンソ」

ブルゴーニュワインの魅力は、畑ごとのテロワールと生産者の個性が織りなす多彩な味わいにある。村ごとに有名な生産者が存在し、中には“カリスマ”と評される生産者も多い。

ブルゴーニュのリーダー「ポンソ」

モレ・サン・ドニにおける「巨人」ともいえる存在が「ポンソ」だ。早くから酸化防止剤無添加によるブドウ栽培を実践、まろやかでピュアな果実味が生きた味わいは、ハイ・コンシャスなワイン通に愛されている。実は、1800年代に設立された「ポンソ」はブルゴーニュにおいて、革新的なドメーヌでもあった。当時、ブルゴーニュは「ワインの樽売り」が一般的で、一部のネゴシアンは産地を偽って販売することも多々あったという。だが、「ポンソ」は、設立当初からドメーヌでの「元詰め」を開始、産地偽装を防いで、品質の高さによって、モレ・サン・ドニの名声を高めた。同時に、畑の整備にも心血を注ぎ、セレクション・マッサール(自社畑で良質な樹を選別し、それを畑で接ぎ木をしながら増やしていくこと)により、良質な苗を誕生させたという。「ポンソ」の元当主ローラン・ポンソ氏によれば、現在、「ディジョン・クローン」とよばれる苗は、「ポンソ」の畑から生まれたものであり、世界のピノ・ノワールの80パーセントのルーツとなっているという。
また、「ポンソ」の面白さは、ビオロジックともビオディナミとも違う自然栽培によるワイン造りにもある。「栽培も醸造も、できるだけ人の手を介入しないこと」を心がけ、収穫では、腐敗果が混じらないよう、選果は畑で行うという。その細やかな作業の積み重ねが、限りなくエレガントな味わいを生み出しているのだ。
 「ポンソ」の功績に思いを馳せつつピノ・ノワールを飲んでみれば、そこには、またひと味違う味わいがあるはずだ。
(※現在、ローラン・ポンソ氏はドメーヌを去り、新しく「ドメーヌ・ローラン・ポンソ」を立ち上げた。)

(文・安齋 喜美子)


問い合わせ:ラック・コーポレーション TEL03-3586-7501

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