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WINE2017.3.14

今、気になる「イスラエルワイン」

ニュー・カマーの新鮮な魅力とは?

今、気になる「イスラエルワイン」

イスラエルがワイン生産国であることは、まだあまり知られていない。だが、実は今、ワイン業界においても「イスラエルワイン」が熱い注目を浴びている。

今、気になる「イスラエルワイン」

現在イスラエルには、大きな商業規模のワイナリーが約60軒、「ガレージワイナリー」と呼ばれる小規模ワイナリーが約300軒あり、地中海性気候の恵まれた日照条件と優れたテロワールによって、多様性に富んだワインを産出している。主な産地は、北のガリリー、サマリア、サムソン、ジュディアン・ヒルズ、南のネゲブの5地域。ブドウ品種は、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シラーなど。白は主にリースリングで、赤白ともに洗練された味わいは、「まさか、イスラエルでこれほどエレガントなワインが造られているとは!」と驚くほど。

ワイン文化の発祥の地である地中海東部に位置するイスラエルは、古くからワイン造りがなされていた国だった。元来「キリストの血」ともいわれるワインは、古代イスラエルの人々にとっては、ごく身近な飲み物であったに違いない。イスラエルのワイン造りは3000年以上続いたが、歴史の中でイスラム勢力の増大により、7世紀に途絶えることとなった。だが、1880年代、シャトー・ラフィットのオーナーであったエドモン・ド・ロートシルト男爵がイスラエルにブドウの樹を植え、フランスのワイン造りの知識を駆使してワイン産業を成功させた。特に、ここ10年の発展は目覚ましく、日本への輸出は量・金額とともに、なんと前年比の二倍となったという。

イスラエルワインで特に興味深いのは、考古学者が古代遺跡の発掘現場から見つかった古代のブドウ「ジャンダリ」や「マラウィ」(ともに白)の種を復活させようという試みがなされていることだ。現在、使用されているブドウは国際品種だが、将来的に「イスラエルの在来品種のワインが登場するのではないか」と期待する声も高まってきた。世界で最も古いワイン産地の「ニューワールドワイン」は、これからますます注目されるに違いない。

(文・安齋 喜美子)

【画像】
©THE ISRAEL EXPORT & INTERNATIONAL COOPERATION INSTITUTE

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