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ART2017.4.14

ブリューゲル「バベルの塔」展

16世紀ネーデルラントの至宝 ‑ボスを超えて‑ 奇想の画家が描く驚異の世界

ブリューゲル「バベルの塔」展

画面の隅々までていねいに描き込まれた緻密さがネーデルラント絵画の魅力だ。その中でもピーテル・ブリューゲル1世の《バベルの塔》は突出している。建設途中の「バベルの塔」で働き、周りでうごめく人の数は約1400人。建設現場の細い足場やレンガの一つ一つまで見ることができる。天に届く塔を建てる様子を描いたこの名作が、24年ぶりに日本にやってくる。

 ブリューゲルの真筆の油彩画は世界で40点あまりしか残っていないという。今回の展示は所蔵元のボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(オランダ)の新館建設を機に、特別に実現したものだ。

さらに今回は世界に約25点しかないと言われるヒエロニムス・ボスの油彩画が2点、やってくる。写実的なタッチで脚の生えた魚など、存在しない生き物や風景を描いたヨーロッパ版“奇想の画家”だ。ボスの絵は当時の人々に広く受け入れられ、多くのフォロワーを生んだ。今回の展示にもブリューゲルがボスの絵に倣って制作した銅版画が出展される。大きな魚の腹をさばくと小さな魚が大量に現れ、そのうちの数匹はさらに小さな魚をくわえている、という構図だ。

「バベルの塔」の物語は人間の驕りを戒めるものだった。ボスの絵画にもさまざまな形で人の愚かさが描かれる。人の心に棲むモンスターを驚異的な想像力で描く巨匠たちの傑作を間近に見られる貴重な機会だ。

(文・青野 尚子)

ブリューゲル「バベルの塔」展
 16世紀ネーデルラントの至宝 ‑ボスを超えて‑
会期:2017年4月18日(火)〜7月2日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室 東京都台東区上野公園8-36
時間:9時30分〜17時30分(金〜20時) 月曜休(5月1日は開室)
観覧料:一般1600円
問い合わせ:tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://babel2017.jp/

【画像・上】
ピーテル・ブリューゲル1世《バベルの塔》1568年頃 油彩、板
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands

【画像・下】
ヒエロニムス・ボス《聖クリストフォロス》1500年頃 油彩、板
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands (Koenigs Collection)

ブリューゲル「バベルの塔」展

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